RACING FRAME ON


ゲームタイトル
 
Rally Masters - Michelin Race of Champions
DEMO
1st Update 000401

対応API Direct3D/EAX/A3D
必要スペック Pentium II/32MB RAM/D3D-Card4MB
テストスペック Celeron450A/128MB-RAM/TNT2Ultra-32MB
Site Digital Illusions



ゲーム内容

 レースゲームファンが首を長くして待っていたタイトルのDEMOがようやっとリリースされました。

 DEMOで選択できるゲームモードはRACE OF CHAMPIONSHIPとSINGLE PLAYERのみで、RACE OF CHAMPIONSHIPではカナリア島SSSを、SINGLE PLAYERではスエディッシュコースを走行可能です。

 車は何れもカローラWRCのみ選択可能です。

 このDEMOは時間制限等は有りませんし、リプレイも有ります(保存は出来ません)。


オプション類

 オプション類は標準的なもので、グラフィックスの設定、サウンド、コントローラ、難易度の設定が可能です。

 グラフィックス(解像度&色数)の設定は別ユーティリティで行い、TNT2Uの場合640x480x16bitから1240x1024x32bitまで設定可能です。
ユーティリティの方ではトリプルバッファリングやトライリニアフィルタリング等基本的な設定しか出来ず、テクスチャディテール等の変更はゲーム中で行います。
しかしそれ程細かい設定はできません。

 サウンドはDirectSound3DからA3D,EAXまで設定可能です。
後は音量程度。

 コントロールは市場に出回っているかなりの数のデバイス名から選択できます。
簡単と言えば簡単ですが、汎用性に乏しいとも言えますね。
そこそこの設定は出来ます。


グラフィックス

 グラフィックスですが、見た目的にはやはり前評判通りのまずまずのレベルと言ったところです。

 周囲のオブジェクトは結構有る方ですが、テクスチャがRC2000(MRC)の様な実写風ではなく、ちょっと安っぽい(例えばV-RALLYの様な)原色系な色彩なのが残念です。

 また車体グラフィックスも今となっては「うーん・・・」と唸ってしまうレベルですね。
一年前にリリースされたSEGA RALLY2に及んでいません。

 車体に割いているポリゴン数やモデリングはともかく、テクスチャが貧弱な感じです。
まるでSEGA RALLY2をVRAMの少ないD3Dカードでプレイした時になる、ぼけたテクスチャと言った感じです。
まあ景色とマッチしてこれで良いバランスなのかもしれません。

 しかしダメージを受けたところはそれなりに破損しますし、車内も見れますしまあ問題は無いレベルでしょう。

 もっとも悪い事ばかりでは有りません(笑)。
グラフィックスのレベルは少々低いですが、お陰で高解像度32bitでも余裕の描画速度を誇ります。
最近のゲームは私の環境では重くなりつつ有る中で、これはありがたいことです。

 さらに車体や車輪の挙動は結構リアルなものとなっています。
路面変化の激しい所でのリプレイを見ていると、四輪が独立して見事に路面からの衝撃に対応している様が見て取れ、なかなか良い感じです。

 視点は全画面、ボンネット、ドライバー、追尾x2,TV。
ドライバー視点では車内が再現されていますが、CMR程のリアルさが有りません。
どちらかと言えば簡易な感じで、CMR並みかそれ以下といった印象です。

 しかしリプレイも有りますし、まあ及第点だと思います。


サウンド

 A3D、DS3D、EAXに対応しており、上空を飛ぶヘリの音とかがリアルです。

 エンジン音やロードノイズ、ナビの声もクリアーで問題なし。
しかしエンジン音にもう少し迫力が有れば・・・と思いました。


コントロール

 操作はキーボードや各種コントローラが使用できます。
オプションの項目でも挙げたとおり、設定も不満は有りません。

 コントロール性もとても良い感じで、MRC(RC2000)よりイージー(イージーモードですが)でSEGA RALLY2に近いアーケードな感触です。

 これがリアルな挙動かと言われるとちょっと迷ってしまいますが、走っていて最初にMRCをプレイした時の様な違和感はありませんでしたし、コーナーリングも気持ちよくドリフトを決めることができます。

 この辺り流石Motorheadを作成した会社だけ有るなという印象です。
しかもMotorheadよりかなり爽快感重視で、MRCをプレイして切れかけた人様のヒーリングに是非、と言った感じです(笑)。


ゲーム性

 カナリア島SSSではライバル車と二台同時スタートですが、相手が見えると言うことはあまり有りません。
しかしエンジン音が遠ざかったり近づいたりする事で、結構競争心を煽られます(笑)。

 またコースレイアウトもジャンプ有り、立体交差有りで走っていて面白いですね。

 注文があるとすれば、もうちょっとコーナーアウト側を広くして貰いたかったという点です。
このSSSのレイアウトではコーナー出口が狭くなっており、ドリフトで道幅一杯に広がって走っていると必ずアウト側にぶつかってしまいます。

 これでは爽快なドリフトとは言えないので、もう少しどうにかして欲しかったですね。
やはりドリフトしながらコーナーを抜けるのが気持ちよいのですから。
その点SEGA RALLY2に及びません。

 スエディッシュですが、イージーモードの故かも知れませんが、非常にドリフトコントロールし易く、滑らしまくりの爽快な走りを楽しむことが出来ます。

 とは言ってもやはりラリーゲームですから、できれば普通のグラベルコース(オーストラリア、サファリ辺り)を走りたかったですね。

 どういう意図でわざわざスエディッシュをDEMOに選んだのか不明なので、ちょっと製品版がどうなるのか気がかりです。


総評

 このゲーム、リリースが遅れ続けDEMOもなかなか出ず心配だったのですが、実際にはそんな不安を吹き飛ばすまさに考えたとおりアーケード的ラリーゲームとなっていました。

 個人的にMRCはDEMOをプレイしてその難易度(敷居)の高さに辟易し、製品版を結局買わなかったのですが、このゲームなら製品版を買っても良いと思わされました。

 やはりシビアなシミュレーションも良いでしょうが、仕事で疲れて帰ってきて更に家でリアルなラリーゲームで疲れるというのはイヤですからね。

 これならちょっとした息抜きにプレイしても爽快感を得られそうです。

 DEMO自体もコースが二種類と太っ腹で、MRCのDEMOの様な不具合も有りませんし、プレイする価値は大いにあります(一プレイ毎に落とされますが)。

 製品版が楽しみですね。




    −評価−
グラフィックス
サウンド
コントロール
ゲーム性
ユーザビリティ
総評
 ★★★☆☆
 ★★★★☆
 ★★★★☆
 ★★★★☆
 ★★★★☆

 ★★★★☆





−スクリーンショット−













ゲームタイトル
 
Beetle Crazy Cup
DEMO
1st Update 000314

対応API Direct3D
必要スペック 不明
テストスペック Celeron450A/128MB-RAM/TNT2Ultra-32MB
Site Infogrames



ゲーム内容

 このゲームはタイトルの通り、ビートルオンリーのカーレースゲームです。
しかも登場するビートル達は色物揃いです(笑)。

 DEMOで選択できるゲームモードはQuickRaceのみで、レースはCROSS&ROLLとMONSTERを選択可能です。
それぞれ内容はCROSS&ROLLがモトクロスのバギー版みたいなもの、MONSTERはその名の通り巨大なタイヤを装備した車で、様々な障害物をクリアして行くというレースです。

 いずれも特にDEMO特有の時間制限等は有りませんし、リプレイも有るので思う存分遊べます。


オプション類

 オプション類は大ざっぱですが、そこそこに備わっています。

 ここで設定できるのはグラフィックス設定とサウンド設定、そしてコントロール設定です。
グラフィックスに関しては、解像度&色数の設定を別ユーティリティで行うようになっており、ゲーム中では主にグラフィックスクォリティを設定します。

 後サウンドやコントロールは必要最低限かつ不便はない、という感じでしょうか。
この辺りの感じ、けっこうコンシューマ的な印象です。


グラフィックス

 グラフィックスは、まずまずのレベルでしょうか。

 周囲のオブジェクト、ロードディテール等不満のないレベルです。
というか特筆することは無いという感じですね(笑)。

 ただ、下記レビューのFord Racingに比べると、随分車体の描写が適当な感じです。
ポリゴンの“骨組み”に、テクスチャーの“皮”をかぶせたような、そしてそれに一応テカリを加えた・・・といった感じでしょうか。

 しかしこのゲームに関しては、その点に不満を感じません。

 ゲーム内容がシビアなレースものでは有りませんし、カーカタログ的なものでもありません。

 どちらかと言うと、マリオカート的(いや、違うか)なディテールの、見た目より動き重視のアクションゲームの様なノリですので、これで十分だと思います。

 そしてこういうゲームの場合、低リソースでも快適に動く事が重要でしょうから(誰しもがPenIIIとか持っているワケでは有りませんし)これで結構!

 視点は後方追尾とボンネット、全画面の3つ。まあ不足は感じません。
リプレイも有るし文句は無いですね。

 しかし流石に動きが激しいCROSS&ROLLとMONSTERをプレイするだけ有って、全画面視点では酔ってしまいました(笑)。
この上下左右へ激しく視点が揺さぶれる感じは、なかなか良い感じです(ウップ・・・)。


サウンド

 BGMは手持ちの音楽CDをインストールすれば鳴るようになってますが、通常は無しです。

 エンジン音はまともな方では無いでしょうか。
もともとこのゲームに本格的なサウンドを期待していなかったためか、不満も感じませんでした(ォィ)。


コントロール

 操作はキーボードやコントローラが使用できます。
オプションの項目でも挙げたとおり、設定も不満は有りません。

 コントロール性も良い感じで、私は好感を持ちました。

 確かに見た目はどうあれ、自由に思った通りに車体を振り回せるため、ストレス無くゲームに集中できます。
車体の動きもアーケード的では有りますが、納得できる動きで不満無し。

 一見色物のB級レースゲームに見えますが、この辺りしっかりしており他の人にもプレイを勧められる数少ないゲームだと思います。


ゲーム性

 先にも述べましたが、CROSS&ROLLはモトクロスの様なコースをバギーで走行するレースで複数台で走行します。

 路面上の様々な隆起が車体を勝手に振り回し、デストラクションダービー的なレース展開が見物です。

 ドリフトをかましながらヘアピンターンを決める事もでき、なかなか爽快なレースです。

 MONSTERは、巨大なタイヤを装備した車で、コース上の廃車を乗り越えたり、人工セクションを越えて行く障害物レースです。

 途中ジャンプポイントなども有り、トライアル的なノリで楽しめます。これは一台のみで行うレースですね。

 またDEMOではプレイ出来ませんがJUMPというレースが有り、リプレイを見てみるとこりゃ面白そう!という代物。

 これは名前の通り加速しながらジャンプ台に突入し飛距離を競うレースですが、できればMONSTERよりこちらの方をプレイしたかったですね(^^;
よくまあこんな種目をゲームにしようと思いついたものです。

 これは友達や家族で盛り上がれる“接待系”ゲームになりそうですね。


総評

 最初はビートルオンリーという事、しかもスクリーンショットでド派手な色物的な車体が転がる様を見ていただけに、食指が動かなかったのですが、実際は面白いゲームでした。

 まあ確かにこのゲーム内容でフォード車オンリーとか、ポルシェオンリーというのは逆に冷めてしまいそうで、まさにビートル有ってのこのゲームという感じでしょう。

 スクリーンショットとかではこのゲームの面白さは伝わりませんので、まずはDEMOを遊んでみる事をお勧めします。

 お手軽に遊べて良いゲームだと思いますよ(^^




    −評価−
グラフィックス
サウンド
コントロール
ゲーム性
ユーザビリティ
総評
 ★★★☆☆
 ★★★☆☆
 ★★★★☆
 ★★★★☆
 ★★★☆☆

 ★★★★☆





−スクリーンショット−













ゲームタイトル
 
Ford Racing
DEMO
1st Update 000124

対応API Direct3D/A3D/EAX
必要スペック 不明
テストスペック Celeron450A/128MB-RAM/TNT2Ultra-32MB
Site Elite Systems



ゲーム内容

 このゲームは日本でも良く知られている、Ford Motor Companyの完全バックアップの元に制作された、Ford車オンリーのカーレースゲームです。

 制作はElite Systemsですが、ここからは過去にもGRAND TOURINGというレースものがリリースされていますので、そちらも読まれると参考になるかもしれません。
基本的なものは変わらないような感じですので(^^;

 DEMOではPumaを使用することができ、コースはEastCoastでプレイできます。
時間制限も無く、たっぷり走れるのが嬉しいですね。


オプション類

 オプション類はそこそこに備わっています。

 最初にグラフィックス設定とサウンドの設定メニューが表示されますが、非常に多岐に渡る設定が可能で、逆に初心者はとまどう事でしょう。
もうすこしこの辺りの設定は絞った方が良いと思います(640x480x16bitから1280x1024x32bit程度に)。

 サウンドはEAXやDS3D、A3Dなど主なものがサポートされています。

 ゲーム中のオプションも、コントロール、ディスプレイ、レース、サウンドの設定ができますが、何れも大ざっぱであまり使いものにはなりません。

 特にアナログコントローラの設定がギアシフトボタンのみの設定しかなく、これにはがっかりさせられました。


グラフィックス

 グラフィックスは、なかなか綺麗です。

 周囲に配置されたオブジェクトも結構細かく表現されていますし、何より車体のディテールが細かいのが印象的です。

 ちょっと車体に角張っているところは有りますが、綺麗なシェーディングの掛けられたリアビューは必見です。
また車体テクスチャーが非常に細かく、スポンサーステッカーなどにテクスチャ解像度の低さによる滲みなどが全く見られなかったのには驚きです。

 環境マッピングもそこそこ綺麗ですが、機械的に切り替えられている事が一目瞭然のため、少々興ざめです。

 後はリプレイが備わっているのが特徴でしょうか。
リプレイは最大10本まで保存でき、様々な視点から映像を見ることができます。
早送り、巻き戻しなどの機能も備え、この辺りの好感度は高いです。

 しかしリプレイ中一時停止にした時に、車体は止まっているのにドライバーだけ動いているのは結構不気味ですね(笑)。

 ちなみにゲーム中、リプレイとも視点が自車を中心に8つ+TV視点(ウインドウ+全画面)まで有りますが、肝心の走行時に使える視点が実質1つしか無いのはどうかと思われます。

 せめて全画面、ドライバーズ視点、追加の追尾視点が欲しい気がしますね。

 描画速度は今回のテスト環境の場合、800x600x16bitで何とか30fpsというのが残念でした(全てフル設定)。
1280x1024x32bitでは13fps程度と、プレイする気にもならない動作速度でした。
最近のレースゲームの中では、結構重い方になりますね。


サウンド

 DEMOですがBGMが備わっています。

 しかしエンジン音が、かなりやる気ない感じなのは残念です。
走行中はひたすら高音を出すのみで、まるで掃除機でも掛けているかのような味気ないサウンドです。
体に響く重低音など期待すべくも有りません。
まさか実車がこういう感じなんでしょうか。

 ただし3Dサウンドの効果は出ており、CPUカーの脇をすり抜ける時だけ臨場感を感じます(笑)。


コントロール

 操作はキーボードやコントローラが使用できますが、オプションの項目で挙げたとおり、細かい設定がまったくできないのは残念です。

 またアナログコントローラ使用時でも、なぜか挙動がデジタルになったままなのが不思議です。
これではハンドルを使うことができませんね。

 デジタルコントロールではまずまずの挙動で、特に怪しい感じは有りませんでした(^^;
デジタルな反応のため少々扱いにくく感じますが、車体の挙動自体はまずまずの出来です。

 最近のDEMOの中ではなかなか接地感を感じられる方のソフトなので、車体のアナログでの操作が楽しみですね。


ゲーム性

 コースは周回レイアウトで、都市内の公道をクローズドしたタイプのものです。

 途中トンネルやヘアピンなども有り、車幅も広くリッジレーサー的なコースレイアウトは好感が持てます。

 しかしせっかくの良いコースも、DEMO車が非力なためかスピード感を味わう事ができないのが残念ですね。

 またFord車シムのためでしょうか。恐らくFF車と思われるDEMO車では豪快なドリフト走行などとても出来なく、走っていて爽快感は感じられませんでした。

 せいぜいドライブしているかな・・・という感じです(^^;


総評

 最近のDEMOの中ではオプションも有ったり、グラフィックスもなかなか良かったりで好感は持てたのですが、では実際このDEMOをプレイして製品版を買いたくなったかと言えば、そうとも言えないのが実際の感触です。

 DEMOで使用した車種がコンパクトカーだった事も有るのでしょうが、ドライビングの爽快さが全く感じられませんでした。

 また描画速度の重さも残念なポイントです。

 ですからFord車オンリーというこのソフトの特徴を評価する人のみ“買い”ではないかという印象を受けました。

 もっともDEMOはタダですし、グラフィックスは結構良い部類なので、プレイして損は無いと思います。


P.S. Readmeくらいは付けて貰いたいですね。




    −評価−
グラフィックス
サウンド
コントロール
ゲーム性
ユーザビリティ
総評
 ★★★★☆
 ★☆☆☆☆
 ★★★☆☆
 ★★★☆☆
 ★★★★☆

 ★★★☆☆





−スクリーンショット−