PC GAME REVIEW



 OTHERS FRAME ON


■ ででんパ DEMO ★★★★★

Media Link Systemによる、DirectX対応、ボードゲーム

 このゲームはパソコンでは珍しいボードタイプゲームで、プレーヤー(計4人)はテレビ局社長となり番組を制作する事により収入を上げ、一番多く収入を上げたプレイヤーが勝つというシステムになっている。

 単純(?)なモノポリータイプのPCボードゲームは多いが、恐らくこのようなタイプのゲームは初めてなのではないだろうか。

 さっそくDEMOをプレイしてみたが、初めての人にもゲーム内容を理解し易いように、ゲームガイドが設けられているのが親切だ。
他、DEMOでは無いことが多いBGMも、しっかりMIDIによって演奏されている。


 このゲームのメインとなる特徴的なボードの表示形式は三種類の中から選ぶことができ、自分が見たい情報にあわせて変更することができる。
 しかし内容が内容だけに情報が細かく詰め込まれているため(なにせ社長だから・・・)、最初は表示されている内容を理解しにくいだろう。
 特にマニュアルを良く読まない内にプレイする人は私も含めて多いだろうから、もう少し画面中の情報が解りやすければなお良いだろう。
Helpに図入りで説明が有ったら良かったと思う(しかしHelpを読む人もあまりいないだろうな)。

 さてプレイヤーが担当する局を選び早速ゲーム開始(他の3局はCPUが担当してくれる)。
この時の局名は、なかなかニヤリとするものが多い(例:落日テレビ、TV-TOUKOU)。

 プレーヤーの順番が回ってきたらサイコロ(の様なもの)を振りコマを進める。

 この時に番組表の空いた所に止まると新たに番組を制作する事が出来る。
番組はキーワードを組み合わせることで制作することが出来るのだが(例:ドラマxお得 お得 金なき子)、なんと制作できる番組には180もの種類があり(DEMOでは制限有り)、全てに番組内容の設定が有るというのは驚きだ。
これらの設定を考えた方やグラフィッカーの苦労を考えると頭が下がる思いがする。

 また制作のみでなく、既に放送中のマスに止まればその番組の視聴率を見ながら番組の強化や打ち切りも出来るし、プレイヤーが有利になったり他のプレイヤーを攻撃したりできるカードをゲットする事のできるマスもある。
 この時のカードはスポンサーゲットのカードや有名人ゲットのカード等、流石TV放送ゲームと思えるものばかりだ。
 また時折イベントが生じたりするので、単調になりがちな他のボードゲームとは一線を画したゲームとなっているのだ。

 こんな感じで一ヶ月の予定が決まると、その月の番組が放送され視聴率結果が出るのだが、この時のノリは視聴者の声がガンガン飛び交って視聴率がどんどん変わりテンポがよく非常に楽しい。

 しかし、逆によく見たいメッセージが有ってもあっと言う間にテンポよく画面が切り替わるため、再度メッセージを見ることは出来ずなかなか悔しい思いをしてしまうのが残念だ。
 せっかく面白いメッセージが出ているのだから、情報系の画面が出るときにはユーザーの意志で次の画面に移るようになれば良いと思う(選択できると良いのか?)。
しかしクリックで次画面に移るようになっている箇所も有るので、何らかの制作者の意図が有るのかもしれないが(街の噂等)。


 こんな感じで視聴率によって収益が計算され、収益を参加しているプレーヤー同士で競うわけだ。
DEMOの対CPU戦でも面白かったが、友達同士で遊べば更に盛り上がることは間違いないだろう。

 さてゲーム内容的に不満は無いのだが、ちょっと気になった所は有った。

 まずマウスカーソルが勝手に移動する点だ。
これは便利に思える反面、時間の掛かるボードゲームをネットサーフィンしながらプレイしようとしたりするときには障害になることも有る。
また、CPUプレーヤーのターンでガンガンマウスカーソルを動かされてもあまりメリットがあるとは思えない。
これはオプションで切り替えできれば、と良いと思う。

 また番組制作を決定するような時に、他の局がどんな番組を放送しているか(いわゆる裏番組を)知りたくなる事が有るのだが、この時にキャンセルが効ないため、後戻り出来ず困る事がある。
どんな時でもマウスの右ボタン等でキャンセルが効くように、是非ともして貰いたい。

 もっともこれは製品版では改良されている事だろう。


 このゲームのように、国内の他のゲーム製作会社も、どんどん元気の良いPCソフトをリリースして貰いたいものである。

 やはり日本語でゲーム出来るのが一番快適だから(^^




■ 3DMark 99  ★★★★★

Futuremark Corporationによる、Direct3Dベンチマーク+テクノロジーデモ。

 これまでゲーム寄りのDirect3DベンチマークとしてはFINAL REALITYが有名だったが、新しく3DMark 99がその仲間に加わることとなった。

 レジストをしないLiteバージョンでも、CPU Geometry Speed、Rasterizer、Game Race FPS、First Person FPS、Fill Rate、Fill Rate With Multi-Texturing、 2MB〜32MB Texture Rendering Speedを計測出来る。
レジストをしたProバージョンだと更に二倍ほど計測項目が増えるようだ。

 1600 x 1200もの高解像度でのテストが行えたり、FINAL REALITYより多岐に渡る計測を行える3DMark 99だが、更にFINAL REALITYより優れている点として、使用している3Dカードの3Dグラフィックスクォリティの優劣を、簡単にリファレンスと比較できる点が挙げられる。

 この計測はかなりシビアに行っているようで、Riva128等より遙かに高画質な3D RageProでさえ、リファレンス(恐らく3Dfxカード)と比較すると3Dクォリティが劣ることが明らかになる。

 ベンチマークとは関係のないDEMOモードも備えており、こちらではBGMも付いて美しい3Dグラフィックスを堪能する事ができる。
しかしDEMOの美しさとクールさでは、さすがにFINAL REALITYに届かない感じだ。

 参考までに私の環境で計測した結果を記しておく。


System: Windows Version: Windows 4 , Build 1998 DirectX Version: 4.06.00.0318 Bios Version: Not detected Bios Date: Not detected Total Physical Memory: 128 MB Free Physical Memory: 8 MB Processor: Processor Type: Intel Pentium II Processor Speed: 306 MHz Processor Caps: MMX L1 Cache Size: 32 KB L2 Cache Size: 512 KB
Canopus Pure3D II(Voodoo2) 3DMark Result : 2,400 3DMarks CPU Geometry Speed : 4,684 3DCPUMarks Rasterizer Score : 1,170 3DRasterMarks Game 1 - Race: 41.2 FPS Game 2 - First Person: 38.8 FPS Fill Rate : 77.2 MTexels/s Fill Rate With Multi-Texturing : 78.2 MTexels/s 2MB Texture Rendering Speed: 310.6 FPS 4MB Texture Rendering Speed: 308.0 FPS 8MB Texture Rendering Speed: 269.9 FPS 16MB Texture Rendering Speed: 4.6 FPS
ATI 3D RAGE PRO AGP 2X 3DMark Result : 1,376 3DMarks CPU Geometry Speed : 4,688 3DCPUMarks Rasterizer Score : 585 3DRasterMarks Game 1 - Race: 24.9 FPS Game 2 - First Person: 21.0 FPS Fill Rate : 44.4 MTexels/s Fill Rate With Multi-Texturing : 44.7 MTexels/s 2MB Texture Rendering Speed: 178.6 FPS 4MB Texture Rendering Speed: 140.9 FPS 8MB Texture Rendering Speed: 105.9 FPS 16MB Texture Rendering Speed: 0.6 FPS
DMM Monster3D(Voodoo1) 3DMark Result : 1,231 3DMarks CPU Geometry Speed : 4,686 3DCPUMarks Rasterizer Score : 330 3DRasterMarks Game 1 - Race: 19.9 FPS Game 2 - First Person: 21.2 FPS Fill Rate : 38.0 MTexels/s Fill Rate With Multi-Texturing : 38.2 MTexels/s 2MB Texture Rendering Speed: 97.0 FPS 4MB Texture Rendering Speed: 8.5 FPS 8MB Texture Rendering Speed: 4.4 FPS 16MB Texture Rendering Speed: 2.3 FPS
   


   


   


   




■ 3D Railroad Master DEMO ★★★★★

Abracadataによる、DD対応、3D列車シミュレーター

 アーケードの「電車でGO!」とか、いわゆるそれ系の列車シムです(^^;

 特徴は3Dカードを使わないDD描画という事と(笑)、実在の地形ではなくNゲージの様に自分で線路、道路、建物などを配置しコースを造ったり出来るという点です。

 そして造ったコースに自分でカメラを設置し、実際に列車が動くのを外部視点で見ながら操作することが出来る、本当にヴァーチャルNゲージといった感じです。
もちろん視点は操作席や上部視点、追尾視点など色々備わっています。

 列車の操作もなかなかリアルで面白いですね。
アクセル代わりのスピードレバーや、リバースボタン、エンジンブレーキや車体ブレーキ、警笛も備わっています。

 また更に面白い点として、ただ走るだけでなく配送ミッションをこなすゲームモードも有ります。
このモードでは所定の駅で荷物を受け取り、定時に他の駅に荷物を運ぶ事が出来ます。
そしてDEMOではこのモードだけを遊ぶことが出来ます。

 ただこのソフト、200MMXとViRGEでは結構描画が遅く感じます。
ゆっくり走る分には気にならないのですが、飛ばすとどうしても(^^;
D3D等の3DAPIに対応していないのが残念ですね。