namco
  − RidgeRacerV −


 PS2登場時のキラーソフトと言われたレースゲーム。
リッジレーサーシリーズ最新作で、リッジ4から正常進化を遂げている内容となっている。


 オープニングでは、前作R4でのOPレベルのCGがリアルタイムで動く様に圧巻される。
遂にコンシューマハードが此処まで来たかという印象だ。

 R5のコースの為に街全体が造り込まれているのが凄い。
ちょっとした裏側(歩行者用信号機とか駐車中の車等)まで抜かりがない。
流石R5のために街一つを作り上げたというのは伊達じゃない事が解る。

 そのためリプレイを見ていると立ち並ぶビル街とかも破綻が無く、非常にリアリティーが高い。

 夕焼けのシーサイドや摩天楼の夜景は感涙ものの美しさ。 正に芸術。
それだけにリプレイの保存が無いのが残念だ。

 しかしグラフィックスが美しいだけでなく、誰でも取り付きやすく簡単に華麗なドリフト・ドライビングをこなせるというRRシリーズの伝統もきちんと後継した作りになっており、やはりこのとてつもないスピード感は最高である。

 しかし欠点が無いわけではなく、やはりリプレイ保存が無い事とアーケードモードが無い事。

 相変わらず夜間ヘッドライトの光が路面に反映されない事。
ノリの良いBGMが少ないこと、相変わらず敵車の挙動がインチキくさい事、やり込み度が低い事、解像度がただでさえ低いコンシューマゲーなのにシャギーが目立ちますます精細さが感じられないなど欠点も抱えているが、GTシリーズよりははるかに門戸が広いのは良いことだと思う。

 ただアーケードモードが無いために、これだけ綺麗な画像なのに接待ゲームに向いていないのは残念だ。