いくぽんのPC雑記 Vol.60  
 UpDate 010118

 Canopus WinDVR PCIレビュー




使用環境



 メインマシン(自作機)


レビュー



 このWinDVR PCIはMPEG1/2キャプチャー、iEPG、FM放送に対応した多機能テレビチューナーカードです。

 低価格ながら(現時点で実売16,000円前後)ワイヤレスリモコン付属、音声多重対応、タイムシフト対応となっています。


 私がこのカードを購入した動機はPS2やビデオの映像を640x480でPCモニタに映し出す+静止画キャプチャーする+MPEG2録画するというものでした。

 カード自体の導入は簡単で、購入した製品には12月付けの最新版ソフトウエアも同梱されており問題なく認識させる事が可能でした。

 しかし問題が無かったのは此処まででした(笑)。


 いざPS2のAVケーブルを接続しようとするとWinDVR自体に音声入力端子が無いため、PS2の音声は一度WinDVRからLive!へのケーブルを抜いて新たに差し込まなければならない事に気が付きました。

 という事はTVを見るときにはまたタワーケースの後ろに回り込み、ケーブルを付け替えなければならないという事なのです。

 しかし元々TVを見ることは考えてなかったので、さっそくPS2のAVケーブルのみセット、WinDVRを起動させました。

 し、しかし何と言うことか。
映し出された画像は絶句してしまうほど汚い代物でした。

 荒いメッシュ(ディザリング)が掛かった画像の上に明らかにフルカラーとは程遠い256?とも思える減色された画質。
今まで使用していたMEG-VC1(MPEG1専用キャプチャカード。352x240までしか対応していない)と比べるとあまりにも酷い画質でした。
これはVIDEOデッキからの入力も同じです。

 このままではWinDVRを購入した意味が失われると思い、慌ててカノープスサポートへ直訴(笑)。

 すると元々WinDVRでは付属のコンポジット変換コネクタを経由すると画像が劣化するという話でした。
しかしどうもカノープスの言っている事と私が目の前で見ている症状とは食い違いが有るようで、カノープスが言う劣化とは私の所で見られるものとは違う意味のようでした(色あせ程度らしい)。

 この事を解決するために結局PS2用S端子AVケーブルを購入したのですが、今度は明らかにクリアな画像がモニタに映し出され、PS2もVIDEOもコンポジット変換を行うと明らかに同じ症状が見られることから、やはりWinDVRをコンポジット入力で使用するのは不適切で、WinDVRはS端子入力専用と考えて良さそうです。


 結局PS2のモニタとして使用するという目的は達成された訳ですが、どうせレビューするのならと思い、Mpeg1/2キャプチャやTV機能も試して見ることにしました。


 WinDVRではデフォルトで三段階の品質を設定できるのですが、何れも縦解像度は240までしか設定が有りません(つまり最高640x240)。

 これは縦解像度240を越えるとキャプチャしながらのプレビューが出来ないからだと思います。

 実際にキャプチャしてみると640x240でのキャプチャも320x240でのキャプチャも録画開始数秒間の音声が歪むという現象が現れました。

音声が安定した後はまったく問題無いのですが・・・

 試しにMEG-VC1で同じソースをキャプチャした所こちらは全く問題なく、どうやらWinDVR側の問題のような気がします。
現時点でも解決していません。

 CPU、HDD転送パワー不足かとも思われましたが、デフラグしたり320x240でキャプチャしても症状は変わらないのですよね・・・動作基準も満たしているし、症状は一様だし・・・なぜ?(^^;

 結局キャプチャはMPEG1の352x240でも十分か・・・という事でMEG-VC1を再度マシンにインストールする事に。
PCIバスが足りないためにLANカードを排他(爆)。
うーん、WinDVRの役立たず・・・(ボソッ

 640x480でもキャプチャしてみましたが、やはり画面が映らないのでは使えません。
またCPUパワーもPIII-800では不足してしまうようです。

 Mpeg1と2の設定も有るので、色々条件を変えてサイズ、画質を見比べましたが確かに画質はMPEG2の方が良い感じです。
ブロックノイズもMPEG2では目立ちません。
しかしサイズがどちらにしても殆ど変わらないというのは驚きました。なぜ??
ならMPEG2ですね(^^; (あ、どっちにせよMEG-VC1を使うんだった)

 次にTVを見るためにアンテナを接続。
う・・・まともに映つらん(爆)。
白黒かノイズが入りまくる薄いカラーでしか番組がみられません。

 なぜに・・・と涙ながらに情報を集めると、どうやらそう言うものらしい(爆)。
サポートからの解答やユーザーの声と統合すると、WinDVRはゲインが結構低く、PC内部のノイズの影響もかなり受けやすいという事が明らかに。
この手の製品はみんなそうなのか?

 テレビPCとして使うには不適切の様です(爆^2)。
ちなみに同じ環境で98キャンビー(懐かしい)をひっぱりだしてつないだ所、こちらは当たり前のように鮮明でした。
やはりこちらは98専用設計だからでしょうか??


 しかし今回このWinDVRにはがっかりさせられる事が多かったです。期待しすぎたのかもしれません。

 他にも初期WinDVDとの相性とか、他のDVD再生ソフトを立ち上げた状態では正常にMPEG2録画出来ないとか、肝心?のTV受信がぼろぼろだとか、後は個人的にコンポジット入力がダメダメなのが凄く辛いとか。

 よくこのWinDVRの出来の悪さは値段相応だからと言われていますが、他の会社の製品もこんなものなのでしょうか。
どうもハズレを引いてしまったような気がしてなりません(^^;
カノープスだからという思い込みで、ネットのユーザーからの情報を今一あてにしなかったのも敗因かもしれません。