いくぽんのPC雑記 Vol.29

 UpDate Rev.1 970903


Mystique-Rくんが、Revolution3Dレポートです。
有り難うございます(^^
Mytsiqueくんはどこへ・・・(笑)











Number Nine社の最新128bitコア、Ticket to Ride(T2R)を搭載した、同社の
Revolution3Dは、VRAMに50nsのWRAM、RAMDACに220MHzのIBM RGB526とスペック的には
申し分ありません。 そういえば、Number Nine社は昔からIBMのRAMDACですね。
反してMatroxはいつもT.IのView Pointシリーズですが(笑)。 画面の美しさは
素晴らしいと思います。 Mystiqueの時でも満足してましたが、Diabloをプレイ
するとその美しさがよく解りました。 キャラ選択の画面などでも、非常に
くっきりした画像でしたし、ゲーム画面でも背景などが大変美しく見えたような
気がします。

さて、まずパッケージには、本体、デバイスドライバやツール類の入ったCD-ROM一枚、
簡易インストールマニュアルだけしか入っていませんでした。 インストールは
簡単なんですが、カードがフルサイズなので、PCIスロットによっては、HDDの
ケーブルなどとぶつかる場合も有りました。 簡易マニュアルは英語だけでなく
日本語でも記載されていました。

カードを差し、認識、デバイスドライバのインストール、ユーティリティーの
Hawk Eyeのインストールと進んで全て完了です。 このHawk Eyeという同社の
ユーティリティーは、こちらでも評判が良く、実際に触れてみると、様々な
調節項目が有り、MystiqueについていたMatroxのユーティリティーと同じくらいの
使いやすさでした。 驚いたのが、日本語版もきちんと入っている事でした。
Hawk Eyeにはその他にも主要な言語が入っているようで、OSによってそれを
判断するようです。 この辺は見事です。

設定項目も、ガンマ補正、ズーム設定、ハードウェアカーソルの設定など、
十分な機能を備えてます。 解像度変更に関しても、再起動の必要は一切
有りません。 この点に関してはMystiqueより優れてます。 色数も、256色、
32,768色、65,536色、そして1,677万色。 但し、後のベンチ結果を見れば
解る通り、1,677万色は32bitモードのみで、24bitモードのサポートは一切
ないようです。

ドライバは同社のサイトからダウンロード可能ですが、同社は常に2種類の
ドライバを用意してます。 一つは安定性を求めたドライバ。 これは、
マイクロソフトのWHQL認定をきちんと受けています。 もう一つは、Performance
Driverという速度重視のドライバです。 実際に速度を比べてみると明らかに
後者が速いです。 HDBenchの円の値では、3,000〜4,000程度数値が変わりました。
アップデートなどもかなり頻繁に行われているようです。

添付されているツール類は、マイクロソフトのInternet Explorer 3.02、
そしてActive Movieだけというさみしいものです… この価格なら、もう少し
充実させてくれても良さそうなものなんですが。 それではベンチ結果を。




ベンチ結果です。 カッコ内の数値は、Mystiqueのものです。

 ★ ★ ★  HDBENCH Ver 2.297  ★ ★ ★  
使用機種   
Processor  Pentium(MMX)-188MHz
解像度     1024×768 65536色(75Hz)  

Memory     64,540Kbyte
OS         Windows 95  4.0 (Build: 950)
Date       1997/ 8/10

HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = Intel 82371AB PCI Bus Master IDE Controllers

A = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
CEF = GENERIC IDE  DISK TYPE47    
DGH = GENERIC IDE  DISK TYPE47    
I = SONY CD-ROM CDU311    Rev 3.0h

Display    Matrox MGA Mystique PowerDesk(3.51)  
  
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write  Cache Drive
10891 10812 11762 21515  2648 15834    81 119  7943  7816  19607 C:10MB

Display    Revolution(tm) 3D (Optimized - HawkEye, DirectX)-1.29、Beta4

  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write  Cache Drive
10583 10810 11763 18185  6567  8942   254  59  7900  7839  22988 C:10MB

HDBenchの結果ですが、結果は期待とは裏腹に全然伸びませんでした。 但し、 MystiqueやMillenniumとは違い、全体のバランスが取れている感じですね。 128bitの内部バスアーキテクチャ、50ns WRAMでもスクロールの値はMillenniumの 足元にも及ばないところを見ると、Matroxのカードが速すぎるんですね(笑)。
WinBench97 DirectDraw Test(一部抜粋) DirectDraw/Animate Memory, Source in video, Work area in video 120(117) Million Pixels/Sec Source in system, Work area in video 70(37.9) Million Pixels/Sec Source in video, Work area in system 85.2(43.1) Million Pixels/Sec Source in system, Work area in system 92.1(45.9) Million Pixels/Sec DirectDraw/Fill Color Depth, 8 bit color 1790(1960) Million Pixels/Sec 16 bit color 2550 (935) Million Pixels/Sec 32 bit color 1140 (413) Million Pixels/Sec DirectDraw/Animate Stretch, Transparent, 1.7x, 8 bit 26.9(2.15) Million Pixels/Sec
HDBenchのDirectDrawの値は、119:59でMystiqueが2倍の差で勝ってはいますが、 DirectDraw Testにおいては、ほぼ全項目でRevolution3DがMystiqueを上回っています。 その差は上の結果にもある通り、最大で10倍にもなっています。 実際にSEGA RALLY、 Virtual ONをプレイしてみても、Mystiqueの時に比べて遅くなったという感じは しません。
Direct3D Test 1024×768ドット・16bitカラー オプション - Z Buffer - Perspective Correction - Texture Mapping - Specular Highlightning - Gouraud Shading - Point Filtering Fill Rate 14.80 (7.80)mpps Polygon Throughput 256.14(173.85)kpps Intersection Throughput 2.59 (1.54)kpps
MystiqueやViRGE系よりかは高速ですが、この値ではVooDoo系やPowerVR系には 届きません。 比較対象のMystiqueがBi-Linear Filteringをサポートしていないので、 敢えてPoint Filteringで計測していますが、Bi-Linearを有効にしても殆ど数値は 落ちませんでした。
3D WinBench97 3D WinMark 102(44.7) TEST Revolution3D UNITS 3D Quality/Fog Vertex Capable(NotCapable) 3D Quality/Fog Table NotCapable(NotCapable) 3D Quality/Specular Highlights Capable(Capable) 3D Quality/Color Key Transparency Capable(Capable) 3D Quality/Alpha Transparency Capable(NotCapable) 3D Quality/Linear Capable(NotCapable) 3D Quality/Mipmap Linear Capable(NotCapable) 3D Quality/Dithering Capable(NotCapable) 3D Quality/Perspective Correction Capable(Capable) 3D Quality/Fog Vertex and Color Key Capable(NotCapable) 3D Quality/Fog Vertex and Alpha Capable(NotCapable)
取り敢えず、ほぼ全機能をサポートしています。 但し、うたい文句は“Direct3Dの 全機能をサポート”の筈なのに、一つだけサポートしていない項目があります。 最も、これはドライバ等の問題(今回のドライバがベータ版なので)かも知れません。 WinMarkについても、Mystiqueの2.5倍。 P54C-200MHz搭載のRighteous3Dが、110台 でしたので、なかなか健闘していると思われます。 また、テスト項目によっては、 Righteous3Dを抜いている項目もありました。 実際にDirect3D対応のMoto Racerをプレイしてみましたが、Filteringを有効にすると、 テクスチャが凄く滑らかに見えて、非常に臨場感があります。 このくらいの性能だと、 今後出てくるDirect3D対応ゲームにも十分使えると思います。


最後に、Revolution3Dは2Dもそこそこ、DirectDrawも十分な速さ、Direct3Dも3D専用 カードに比べれば劣るものの、十分な性能だと思います。 ただ残念なのがその価格。 同クラスのMillennium IIとの価格差は$100.00程度。 これだと、Millennium IIと 3D専用カードを組み合わせた方が良いかも知れません。 但し、PCIバスの空きが 無い方などにはオススメかも知れません。 もっとも、ATIのXPERT@PlayやRIVA128 搭載カードは更に性能が高く、価格も安いので、こちらを狙った方が良いかも知れません。







やはりHDBENCHではRevo3Dの真価は測れないようですね(^^;
WRAMのスピードもMille2より速いはずだし、今後のドライバーのアップデートで化ける可能性もあります。

Winbench97ではRevo3Dの方がMille2より速い結果が出るそうですし・・・
じっさいレポートの通り3D能力では完全に上を行っています。
ベンチではなかなか測れないのですが、ビデオ再生能力もピカイチだそうです。
だしかDVD再生支援能力も持っていたはずですね。

これからの成長が楽しみなカードです。

Mystique-Rくん、お疲れさまでした!