いくぽんのPC雑記 Vol.50  
 UpDate 990410

   ソフトウエアDVD レビュー






 今回はPCにてソフトウエアでDVDを再生してみたので、簡単にレビューしたいと思います。




テスト環境>

CPU P2-309@266&Celeron-463@300A
MEMORY 128MB CL2
M/B Abit BH6
HDD Quantum AtlasII (U-SCSI)
SCSI TEKRAM DC-390U
VIDEO ATI XPERT98 (RagePro+8MB-DRAM)
DVD TOSHIBA SCSI DVD-ROM SD-M1201
 Random Seek 105 ms / 90 ms
 Random Access 135 ms / 95 ms
 Buffer Size 256 Kbytes
 Sustained DVD 6,760KB/sec.(5x)
 CD (Mode 1) 4,800KB/sec (32x)
 CD (Mode 2) 5,475KB/sec (32x)



使用ソフトウエア>

WinDVD(Canopus)製品版
推奨環境:Pentium II 350MHz以上

感想: DVDの再生品質は噂通りのもので、予想以上の高品質です。
例えば下のPowerDVDの場合、インターレスだと確かに高画質なものの、コーミングエフェクトはかなり出てしまいます。

 しかしWinDVDならその緻密な画質はそのままに、なんとコーミングエフェクトを殆ど無くす事が可能なのです。
これはWinDVDの優れたBob & Weaveアルゴリズムによるお陰です。

 もっともその分だけ、PowerDVDより推奨環境が高くなっていますが、実験した限り実際にはP2-300程度で十分だと思いました(アニメタイトル除く)。

 WinDVDはMC等のビデオカードのDVD再生支援に対応していますが、残念ながらその場合だと画質が落ちてしまうようです。
もっともこれは私の使用したビデオカード固有の問題かもしれません。

 プレーヤーの使い勝手は、その軽い動作のお陰で悪くはありません。しかし見栄えは結構悪いですね(笑)。
これはCanopusの責任では無いのですが。

 私が気が付いた点で、一番このデコーダーの悪い点は、殆ど細かい環境設定が無いという事です。

 DVDを再生するための環境テストの類も、画質の細かい設定もオーディオの細かい設定も殆どありません。

 しかし早戻しや、色調調節機能、4スピーカデジタルサラウンド→2スピーカーのダウンサンプリングが備わっているのはポイント高いですね。






PowerDVD(CyberLink)体験版
推奨環境:Pentium II 266MHz以上

感想: 体験版での使用のため、断片的な事しか書けませんのでご了承下さい。

 さてDVDの再生画質ですが、流石にWinDVDにはかないません。
コーミングエフェクトを無くすためにノンインターレスに設定すると、大ざっぱに見ればそれ程気にならないまでも、細かい文字などが汚くなっているのが判ります。
もっともインターレスだとWinDVDと変わらない画質です。
どこで妥協するかが問題ですね。

 PCでDVDを見る場合、MC等のビデオカードのDVD再生支援を使用する事が出来るのですが、PowerDVDの場合ハードウエアを使用しているかどうかの確認の術がないのが困ります。
当然選択する項目も有りません。

 しかしPowerDVDが優れている点は、使用しているPCがDVDに適した環境かどうかをテストしてくれる機能が付いていたり、細かな再生に関する設定が出来ることにあると思います。
これなら一々不満を感じなからDVDを見るという事も無いでしょう。

 プレーヤーの反応もWinDVDのものと同じほど軽く、しかも見栄えは実際のDVDプレーヤーに似せて有るため遙かに良いです。

 実際の再生には関係ないかもしれませんが、結構ポイントになる所だと思います。

 早送りがコマ送りでは無いのも、WinDVDより優れていると思います。
もっともWinDVDと違い、早戻しは無いのですが。








総評>

 私の最初の思いこみでは、DVDはVIDEO-CD比でせいぜい2倍程度(面積では4倍)の画質だと思っていたのですが、実際見ているとかなり綺麗な印象を受けますね。音もクリアですし。

 もうこの美しさを見てしまうと、普通のMPEG1には戻れなくなると思います(しかし手軽さでMPEG1なのですが(笑))。

 更にこの細かさでも、MPEG1に良くあるブロックノイズが全く見られないのも驚きです。

 しかしこの細かな画質を再現できるのは賞賛に値するとは思いますが、この細かさはPCのモニターで有るからこそ判るものだと思います。

 流石にTVモニターだと、この細かさまでは再現出来ないのでは無いでしょうか。
もっともPCモニターでは不可能な大画面で見ることが出来るという事が、一般用DVDプレーヤーの特徴だと思いますが。


 さて上の二種類のDVDプレーヤーの選び方ですが、RagePro等が使用できるMC機能を利用す事を前提とするとどちらも変わり有りませんが、高画質にCPUパワーのみで再生しようとするなら、CPUパワーがPentium2-333以上有る場合はWinDVD、それ以下の場合はPowerDVDをお勧めします。





MPEG1 vs MPEG2画質比>

 (jpeg圧縮のため、画質が元より悪くなっていますのでご了承下さい)

実サイズMPEG1画像



実サイズMPEG2画像