いくぽんのPC雑記 Vol.54
UpDate 000512
Coppermine P-III +
BH6/GA-6VX-4X レビュー
テスト環境:
CPU Pentium-III 667EB@500E
Celeron-450@300A
MEMORY 128MB CL2
M/B ABIT BH6 Intel 440BX
GIGABYTE GA-6VX-4X VIA Apollo Pro 133A
GIGABYTE GA-6VX-4X導入に関して
このボードはチップセットにVIA Apollo Pro 133Aを使用しています。
特徴は4倍速のAGP、USBx4、DIMMスロットx4、オンボードのサウンド機能、FSB100MHz以上ではAGPクロックが1/2にできること、メモリクロックを任意に変更できること、DualBIOS搭載という事です。
今までBH6でCeleron-300A(たまに450で稼働)を使用していましたが、CoppermineコアのPentium-III 500E(FC-PGA)を導入するに当たり、BH6のCoppermine対応度が不明と言うことと、FSB133を試したかったという理由でマザーボードをGA-6VX-4Xに換装する事にしました。
さて互換ものをPCに組み込むときには何時も苦労が付きまといます。
今回知人から情報を貰ったりWEBからも必要なパッチ類は全て入手していたのですが、結局元の環境に戻すために12時間以上を費やす結果になりました。
私は最低でPCIバス5本を使用するのですが(空きが有ればVoodoo2も入れたい)、このM/Bの場合インストールするPCIカードがことごとくコンフリクトを起こし、IRQのバッティングを避けるのにヒジョウに四苦八苦、PCIバスの位置を変えたり色々工夫してなんとかシェアできても、PCIを5本埋めるとどうしても原因不明の起動途中リセット攻撃に合ってしまったり、メモリーを中速設定にしてもFSB133だと不安定だったり、USBポートのコンフリクト解消するために色々いじっていたら、今度は二度とUSBがデバイスに出てこなかったり。
更に止めはWinDVDを使用してMATRIXを見ると、音がブチブチとぎれる現象にも遭遇(3Dゲーム等では起きない)。
恐らくLive!とVIA Apollo Pro 133Aの相性だと思うのですが・・・
この段階でやっと、私の環境ではGA-6VX-4Xを完全に導入することは不可能と判断し、遂に500Eを667EBとして動かす夢も諦めて、Coppermineが動くかどうかも解らない元の初期ロット(Rev1.0x)のBH6に載せ変える事にしました。
VIA Apollo Pro 133Aのために投入した沢山のデバイスドライバのために、BH6に戻しても上手く動くかどうか心配だったのですが、実際はなんともまあ、まるで何ごともなかったかのように全てのデバイス(PCIデバイス5本)が普通に動き感動しました。
M/Bデバイスドライバ関連も全てWin98SE側が入れてくれ、快適そのものです。
さてCoppermineが無事動いたとなれば、後はクロックアップです(笑)。
まずAGPクロックに1/2設定を持たないBH6なので、無理をせず最初は500E(5x100)として動かします。
これは成功。
次に調子に乗って、FSBを112→124とアップ。
これも無難に成功。
さらに(爆)調子に乗ってメモリーのFSB133動作を確かめもせずにCL2の最速設定にして、FSB133で起動させます。
この場合500Eは667EBとして動作し、PCIクロックは44.4MHz、AGPクロックは88.7MHzにも及びます。
下手をすればPCIデバイスやAGPデバイスが破損する恐れもあります。
しかしなんとこの苦難にもTNT2Ultraを初めとして各デバイスは耐えてくれ、まったく安定して3Dゲームも動かす事が可能でした!
DVDの連続再生も全く問題なし。
当然音飛びは無しです。
さてベンチを取ると、明らかにVIA Apollo Pro 133A使用のGA-6VX-4Xより、440BX使用のBH6の方が速いです。
メモリー回りもHDDもVIDEOも速い。
また今までCeleron300A(耐性がないので通常300で使用)を使用していたのですが、Pentium3-500Eは電圧等通常設定で667が軽く通ってしまう事も解りました(これは譲って貰った方からも確認)。
またCeleronからの移行だと、やはり通常のオペレーションでも速さが体感できるのが凄く嬉しいですね。
Windowsの操作が軽い!涙ものです(T-T
ただHDD回りは変わらないので、アプリケーションの立ち上がり速度とかOS起動速度はあまり大差が有りません。
さらにBH6の利点はFSBやAGPクロック、電圧などがBIOSから設定できること。
GA-6VX-4Xは全てジャンパやDPSWから行うので、一度ケースを閉めると面倒です。
さらに何時もお世話になっているSoftFSBがBH6だと使えるのも嬉しいですね。
これで普段はFSBを下げて、CPUをいたわる事ができます(笑)。
ベンチマーク
まず以前の環境との比較を3DMark 2000で計ります。
CPUクロックは148%増しですが、3DMark 2000の結果は何と269%増しになっています。
3DMark 2000がSSEに対応しているとは言え、これは驚異的です。
やはりL2キャッシュの容量のアップやFSBクロックの向上も大きく貢献しているのでしょう。
次はおなじみのHDBENCHです。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
Processor Pentium III 664.27MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 1]
Cache L1_Data:[16K] L1_Instruction:[16K] L2:[256K]
VideoCard NVIDIA RIVA TNT2 Ultra
Resolution 1024x768 (16Bit color)
Memory 129,984 KByte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
-----------------------------------------------------------------
青がABIT BH6
橙がGIGABYTE GA-6VX-4X
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
12906 26845 28208 14071 14066 16984 84
12164 26629 27984 11643 10178 15334 84
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
37724 43556 4812 585 8201 8703 2576 C:\20MB
36777 42927 3515 585 8201 7274 2572 C:\20MB
メモリー回りもHDDもVIDEOもBH6が明らかに速いです。
しかしGA-6VX-4Xはメモリ設定を最高速に設定出来なかったので仕方が無いところも有ります。
AGPクロックもBH6の方が高いですし。
雑感
残念なことに、折角入手した最新のM/BとCoppermine P-IIIという組み合わせは上手く行うことが出来ませんでしたが、予想外にBH6が活躍してくれたお陰で、どうにか落ち着くことができたという感じです。
もっとも私は今回OSの新規インストールを行わない方向で行きましたし、PCIデバイスもIRQを必要とするものばかり5枚も挿す必要が有ったため、よけい困難になってしまったのでしょう。
多くの人がWin98SEの場合はそれほど苦労せずに導入に成功している事を考えると、面倒だからとう理由だけで互換チップを避けることは無いと思います。
なにより現時点ではIntel自体がFSB133対応に腰が重いため、EBシリーズもしくはEB動作をさせるためには互換チップを選ばなければならない状況も困ったものです。
しかし改めて二年近く前に購入したBH6の素晴らしさを再度味わう事ができました。
良かった良かった。