いくぽんのPC雑記 Vol.55  
 UpDate 000601→000626

  EPoX BX6SE
   ASUS PCI-Ultra66C
    Promise Ultra66 IDE Controller
     Maxtor Diamond MAX Plus 40




テスト環境:
CPU     Pentium-III 667EB@500E
        Celeron-450@300A

MEMORY 128MB CL2

M/B    EPoX BX6SE



マザーボード EPoX BX6-SE


 このボードはチップセットにIntel 440BXを使用しています。
以前のレビューでVIA Apollo Pro 133Aの導入に失敗し、またBH6に戻したと書きましたが、今回は440BX同士という事ですんなり何事も無く移行に成功しました。

 ボード的な特徴としては基本はBH6と共通ですが、PCIクロックの設定に1/4が有るということと、PCIスロットが6つ有るということ、BIOSでコア電圧、I/O電圧の設定ができること、さらにFSBをBIOSから200MHzまで、何と1MHz単位で設定可能ということが挙げられます。
M/B上に状態をしめす二桁のLEDが有るのも珍しいですね。

 これでAGPクロックを1/2に設定できれば鬼に金棒だったのですが。


 早速導入してみて、PC133メモリをFSB133-CL2でPentium-III 500Eと組み合わせ、667MHz駆動させてみたのですが、BH6で安定していた組み合わせながら、重い3Dベンチでこけるという自体が発生。
メモリ周りは若干シビアな様ですね。

 結局I/O電圧を若干上げて、CL2でもベンチが通るようになりました。

 また特徴となっている1MHz単位のクロック設定ですが、最初は面白いのですが結構面倒かもしれません。
同じくM/B上に有るインジケータLEDも蓋をしめれば意味が無いかも(^^;

 後はPCIスロット6本を全て埋めようと画策したのですが、やはりマスターで動くのは5本のみで、手持ちのデバイスの中でスレーブで動くものが無いことも判明(笑)。
SCSIもIDEコントローラもサウンドも、NICもキャプチャボードも全てだめでした。
IRQを消費しないVoodooカードなら動くかもしれませんね。


 ちなみに500Eを700まで上げてみたのですが、流石にAGPが付いてきませんでした・・・
AGPに1/2設定の有るIntelチップM/Bが欲しいです(笑)。






ATA66カード ASUS PCI-Ultra66C


 今回これで一番苦労しましたね。
結局一週間近く問題を解決するために費やしたかも?

 事の発端はATA66のMaxtor Diamond MAX Plus 40の20GBを購入した事から始りました。

 EPoX BX6-SEはATA33までしか対応していませんし、やはりATA66の威力を如何無く発揮するためにATA66カードも必要だと思ったのです。

 で、とりあえず手軽なこのASUS PCI-Ultra66Cを購入しました。

 結果は当方の環境では“うまく動かず”です(笑)。
原因はいまいち判りません。怪しいデバイスばかりですし(笑)。

 いろいろ試しては見たんですけど、なぜか一度だけ正常に動いた後は一向に言うことを聞きませんでした。
OSの新規インストールまで行ったんですが。

 結論としてはASUS PCI-Ultra66Cは悪く無いと思います。
ベンチ結果はPromiseと同等ですし、色んなBBSで意見を拝借しましたが、私のような困ったユーザーはいませんでした(笑)。

 このカードの利点というか特徴は、細かい設定に有ると思います。
古いHDDから新しいHDDまで、細かくステータスを設定する事ができます。

 しかし逆に言えば設定しないとフルスピードで動かないという事で、それはそれで初心者には不親切かも。





ATA66カード Promise Ultra66


 結局上のカードの問題を解決できず、このカードを買う事となりました。
値段的には倍近く高いですが、ATA66カードとしてはデファクトスタンダードと言われているカードです。

 導入も一発で、はっきり言って何も問題無し。
今までしたATA66導入の苦労は何だったんだという感じです。

 デバイス的にはASUSのがIDEコントローラ扱いになるのに対し、これはSCSIコントローラ扱いになります。
ASUSのと違って、設定等も無しで拍子抜けです。

 とりあえず、Maxtor Diamond MAX Plus 40との組み合わせでは最初からフルスピードで動いているようです。





20GBHDD Maxtor Diamond MAX Plus 40 52049U4


 全てはここから始った(笑)。

 今までは7200rpmのSCSI-HDDを二基使用していた訳ですが、二基合わせても9GB弱、しかも最近のIDE-HDDの1/3というスピードに我慢できずに、ATA66対応HDDを購入する事を決意しました。

 それまではALL-SCSIという事で結構満足していたのですが、利点だったCPU占有率の問題もCPUがどんどん速くなる事で意味が無くなり始め、IDE-HDDはどんどん大容量化、しかも過激に低価格化して行き、SCSI-HDDは辛い立場に立たされている感じです。

 BBSで色々意見を聞かせていただいて、結局市内の店でも取り扱っているMaxtor Diamond MAX Plus 40の20GBを購入。

 動かせた感じ、そんなに体感で劇速と感じ無いと言うか、こんなものかという感じで、ベンチの数値で3倍になったのが体感に反映されてない感じがしたのですが、実際にタイムを計るとネットスケープやIE、フォトショップ起動時間は確実に1/2近く縮まっているし、電源投入からWin98の起動完了まで3分近かったのが、1分を切るまでに短縮されています。

 もっともOS起動に関しては、二枚有ったSCSIカードを一枚にしたり(けどPromise Ultra66がプラスされたが)、相性の悪かったCD-ROMドライブを外したり、OSも再インストールしたのでレジストリがコンパクト等、もともと起動は速くなる傾向に有った訳なんで、HDDを変えただけでこんなに起動時間が短縮できる訳では有りません。

 またほぼ同時期にCPUもCeleronからPentiumIIIにしたので、これも全体的な速度向上に一役買っています。

 しかしこれでSCSIやATA66カードも無くし、さらにLive!も外してBIOS起動の速いM/BにすればOS起動40秒台もいけそうですね。

 また容量が増えたのも大いに有りがたいです。
けど残り容量がもう10GBも無い!?

 これでHalf-Lifeや色んなゲームをインストールしたら・・・
どうせなら40GBくらいにするんだったかも(T-T

 ちなみに熱は7200rpmクラスとしてはマシな方、それでも結構熱くなります。

 動作音はQUANTUM Atlas IIが10だとするとIBM DDRSが5、Maxtor Diamond MAX Plus 40は3と言った感じでしょうか。
AtlasIIメインで使っていた今までは、夜一番耳障りなのがAtlasIIのHDDアクセス音だったのですが、今はケースファンが一番五月蠅く感じます(笑)。



 このHDDの詳細はこんな感じです。

Diamond MAX Plus 40 52049U4
  UDMA-66対応(U-DMA mode4 66MB/sec)

10GBプラッタx2 20GB
バッファ2MB(SDRAM)
7200rpm
インターフェース間 66.7MB/se
メディア間 43.2MB/sec
シーク9.0ms





ベンチマーク


 まず以前の環境との比較です。



 ★ ★ ★  HDBENCH Ver 3.22  (C)EP82改/かず ★ ★ ★ 
M/B Name    EPOX BX6SE  
Processor   Pentium III 666.59MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 1]  
Cache       L1_Data:[16K]  L1_Instruction:[16K]  L2:[256K]
VideoCard   3D Blaster RIVA TNT2 Ultra  
Resolution  1024x768 (16Bit color)  
Memory      130,028 KByte  
OS          Windows 98 4.10 (Build: 2222)  A   
Date        2000/05/31  16:18  

SCSI = Promise Technology Inc. Ultra66 IDE Controller
SCSI = Tekram DC-390F/U PCI SCSI Adapter
HDC[?]=Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller

A = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
CDE = Maxtor 5 2049U4           Rev DA62
G = TOSHIBA DVD-ROM SD-M1201 Rev 1R04
H = JVC R2626            Rev 2.64
I = Virtual  CD-ROM Drive       

--------------------------------------------------------------------------
       青がSCSI-HDD(QUANTUM XP34550S)
     橙がATA66-HDD

   ALL  Integer   Float  MemoryR MemoryW MemoryRW  DirectDraw
 12772    26776   28135    13974   13872    16785          84
 24355    26785   28146    13900   13869    16783          84

Rectangle   Text Ellipse  BitBlt    Read   Write    Copy  Drive
    37735  43573    4791     585    8529    7795    2529  C:\20MB
    37912  43526    4797     638   27939   29810   30553  C:\20MB
--------------------------------------------------------------------------


 HDDが変わっただけでトータル値が二倍に(笑)。
けど体感ではそんなに変わってないぞ(爆)。

 ちなみにHDDの速度でASUS PCI-Ultra66CとPromise Ultra66で差が出るということは有りませんでした。

 またATA33で動かしたときは、ATA66時の半分強の数値が出ました。
結局ATA66対応HDDはATA66インタフェースで使うのがよろしいようで。






雑感



 どうも最近は新しいデバイスを導入するたびに何か有る(笑)。

 まあそれはそれで楽しいし(度を超すと辛い)、スキルもアップしますが、やはり時間は貴重だし、うまく行かないとイライラもしますよね。

 結局学んだのは、トラブりたく無いなら、多少高くても定番を買え!って事ですな。

 SCSIならTekramよりAdaptecだろうし、ATA66ならAsusよりPromise、M/BならVIAよりIntel、CPUもCyrixよりIntel(笑)・・・

 けどまあそんな事を目にもくれずにチャレンジできる楽しみが有るのも自作DOS/Vマシンの世界の醍醐味。