いくぽんのPC雑記 Vol.57
UpDate 000925
KENWOOD Z919 レビュー
概要など:
KENWOOD
MP3対応マルチコントロールCDレシーバー
Z919

標準価格60,000円
性能:
- CD-R/RWでMP3再生対応のシングルCDプレーヤー。
- デジタルサウンドのための高音質設計回路。
- dB(ダイナミック・ブースト)イコライザーPRO。
- サウンドレベライザー(6パターン)。
- スピーカーセレクト機能。
- MD/CDツインチェンジャーコントロール機能。
- 45W×4ハイパワーアンプ内蔵。
- 外部パワーアンプコントロール。
- System E's PRO搭載。
- CDテキスト表示対応。
- CD-R/CD-RW再生対応。
- MDタイトル表示対応。
- 電動フルオートスライドパネル。
- ディスク/ステーションネームメモリー。
- 1.5VハイボルテージRCA2プリアウト。
- 4モードタイマー機能。
- 2モードフォント表示。
- 10キーハンドグリップリモコン付属。
[CD部]
- 周波数特性:10Hz〜20kHz(±1dB)
- S/N比:96dB(1kHz)
- ダイナミックレンジ:95dB
- ステレオセパレーション:90dB
- MP3デコーダー:MPEG-1.0 AudioLayer-3 準拠
感想など:
今までは標準装備のテープとラジオだけのデッキを使用していたのですが、テープだとシーケンシャルシークしか出来ないし、使えば使うほど音質が劣化するし、長時間テープだと巻き込み易いし延びるしで、結局車ではFMばかり流していました。
テープに音楽を入れるときも、大抵はメインマシンに入っているMP3データをラジカセへというナンセンスなやり方で(笑)。
基本的に音楽CDは買うと速攻MP3にして売り払うし(爆)、レンタルしてもやはりMP3にしてしまう。
また問題はMDプレーヤーを持っていないので、MDのデッキを買うと自宅にももう一台録音用が必要になってしまう。
こんな状況で、あるときフと思い立って近くのカー用品店に足を運ぶと、なんとそこにはKENWOODの業界初MP3対応デッキが!
実物を見るのは初めてで、大体そんな製品一般人が買うのか疑問だと思っていたので、目の間に有ったときには驚きました。
しかも店員さんの話だと結構売れているそうで・・・
店員さんはMD+CD+MP3の2DINコンポを勧めてくれましたが、MDは使わないと説明して、結局CD+MP3のZ919に決めました。
で、実際の印象ですが、1DINのコンパクトサイズの殆どがディスプレイで占められ、操作系はボタンが少々にスティック状のコントローラが一つだけというシンプルさです。
思わず「えっー! これだけで操作するの!?」と思いました(笑)。
案の定一つのボタンに沢山の機能が・・・
もっともメニュー形式になっているので、画面を見ながらすればなんとかなるレベルです(不安)。
これは走りながらの音質調整は危険過ぎてできませんね。
CDはイジェクトボタンを押すとフロントパネルがスライドして、そこで現れる本体に有るCDスロットに差し込みます。
CDを入れるとフロントパネルが元の位置に戻り、さらにパネル下部が手前にせり出して角度を作り、操作しやすい状態に戻ります。
この一連の動作が全て電動なのが嬉しいですね。
音楽CDを聞く場合にはこれだけでOKで、後はスティックを操作してトラックを選択したりします。
音楽CDも通常のCDデッキよりヘッドが強化されているためCD-R/RW対応になっています。
付属のリモコンでもダイレクト選択等できて便利です。
次は本命のMP3ですが、これは普通にMP3の入っているデータCDを作る感じでOKです。
ただ気を付けなければならないのは、Z919自体はロングファイルネームに対応しているのですが、ライティングソフトのフォーマットでこれが使えない事が有るという事です。
Z919用にはISO9660LEVEL1もしくはLEVEL2が推奨されていて、それ以外のフォーマットでの動作は保証されていないのですが、私の持っているソフト二種ともISOではLEVEL1しか選択できません。
つまり8+3文字までしか記録できないのです。
LEVEL2が記録できるソフトも持っているはずなのですが、行方不明で(涙)。
それで試しにロングファイルネーム対応のJOLIETフォーマットで焼いてみましたが、これだとZ919側では8+3文字の方を認識してしまうようです。
今度はRomeoフォーマットで試すことにしました。
これはWin95/98専用フォーマットなので、Z919で動くかかなり疑問でした(汗)。
出来たCDを早速Z919に挿入しますが、他のフォーマットで作ったCDより異様に最初のファイルチェックが長い・・・
ファイルチェックが終わってもシークにも余計に時間が掛かるし、しかもディスク先頭のデータが正常に再生されません。
やはりISO以外では保証しないというのは伊達では無いようです。
しかし念願のロングファイルネーム対応には成功したのが救いでしょうか(^^;
無理矢理っぽいですが(笑)。
さて実際のMP3操作ですが、ほおって置くと焼いた順番でファイルを再生して行きます。
残念ながらWinAMP等では常識のプレイリストを作成する事はできません。
また、やはりソフトでは当然の曲内早送り巻き戻しコマンドが無いのも残念です。
これをクリアする為には、良く聞く曲や最新の曲、たまにしか聞かない曲などをフォルダ毎に管理するのが良い感じです。
するとZ919はフォルダ単位で再生するので、お気に入りだけを聞き続ける事が可能になります。
ですから書き込み専用のCD-Rよりも、消去再書き込みもできるCD-RWをメディアに選んだ方がベストかもしれませんね。
音的には不満が起きるはずもないと言った感じでしょうか。
家で聞いているのと同じです(笑)。
Z919はフルスペックDSPは搭載していませんが、代わりにdBイコライザーPROというのを搭載していて、これで音質調整をする事が可能です。
プリセットではPOPSやJAZZ、ROCK等5つがセットされており、さらにマニュアルで細かい操作も可能です。
全般的に操作体系が簡略化されており直感で使いづらい所が有りますが、私でも一日でマニュアル無しの操作ができる様になったので、これは問題ないかと思います。
ただし他の人が私の車に乗ってこのデッキを使おうとしても、かなり面食らう事必至という感じで(^^;
リモコンもMP3に必要な細かい操作に対応していないため、今一役に立たない印象です。CDやラジオなら問題無いのですが。
MP3に関しては、はっきり言ってドライブ中の操作は危険だと思います。
フォルダ間の移動等はファイルネームを見ながらの操作になるので、停車してから本体操作でするしか無いですね。
(慣れた今では走りながらでもフォルダ間移動が出来るようになりました(笑))
しかし一枚のCDに音楽CD10枚分も詰めれるのはホントに良いですね。
テストで作ったCDでも130曲近く入れたので、これ一枚でドライブには十分事足りると言った感じです。
MP3ユーザーは是非!と言ったところでしょうか。
イルミネーションも青を基調としており、アニメーションも含めて良い感じです。