いくぽんのPC雑記 Vol.58  
 UpDate 001129

 SiSoft Sandra 2001 + PIII-800 レビュー






使用環境



 メインマシン(自作機)


使用したベンチマークソフト:


 ここしばらく自分のマシンでベンチマークを取る事が無かったのですが、Pentium4の登場でにわかに自分のマシンの相対的な性能に関心が向き(笑)、また初めてSiSoft社のSandra 2001というベンチマークを知ったので計測してみる事にしました。

 Sandra 2001はPentium4で用いられているSSE2に対応しているベンチマークソフトで、自分のマシンとPentium4-1.5GHz(PC800メモリ使用)マシン、Athlon-1GHzマシン、PentiumIII-1GHz(PC800メモリ使用)マシン、Duron-600MHzマシンを比較する事が可能です。

 今回はSandra 2001が持っているベンチマークの中のCPU、メモリー、マルチメディアを計測してみましたが、このソフトは他にも多彩&詳細なシステム情報を取得してくれるとても便利なユーティリティソフトでもあるのです。


ちなみに計測は通常使用状態(常駐ソフト有り、チューン無し)で行いました。


 更に追加でQuakeIIITeamArenaでOpneGLのベンチも取ってみました。
後半に書きます。






 自分の使用しているPIII-800と比較してみると、なんとP4-1.5GHzの方がFPU能力で劣っているのを確認できます。

 もっともこれは散々言われている事なので驚く事では無いかもしれませんが、“改めて確認できて驚いた”という感じです。

 流石に1.5G駆動SSE2の能力はPIII-800の2倍近いです。
正数演算はクロックに比例してそれなりに向上しているんですね。

 後驚くのがALU,FPUともAthlonがPIIIを抜いている事です。
一昔前と立場が逆転しています。





 PIII-800との比較だとクロックに比例して向上していますが、SSE2を持ってしても劇的向上はしていない印象が・・・

 これだとPIIIを1.5Gで動かしても大差ない結果が出るのでは?

 しかしIntelが売りのマルチメディア系の処理がAthlonに追い上げられている状態なんですね。

 これではAthlon1.2G辺りから簡単に逆転されるじゃないですか(爆)





 メモリ速度はP4が爆速です。
SSE2とか関係ないレベルでの凄さですね(^^;

 とするとSSE2云々というより、これだけ広域のメモリバンドを使い切るアプリが出るときにP4の面目躍如という事になるのでしょうか・・・


 ちなみにPIII-800がDuron-600にここで負けていたり(涙)。
さらにPC800RIMMを使っているPIII-1Gが私の環境に負けていたり・・・

 AMD勢に負けたのは仕様だからしようが無い(・・・)として、PIII-1Gシステムに勝ったのは??




てことは:


 現時点でのP4システムにメリット無し!?

 ただでさえ巨大なCPUクーラー、専用ケース必要、SDRAMが使えない等で敷居が高いのに(^^;

 と今は言っても、いずれはIntelの戦略により自作ユーザーの周りには高クロックPIIIや対応M/Bなんて無くなってしまい、結局AMDを選ばないならP4システムを組むしか無くなる時代が来るのでしょうね。

 けどその時には、なぜかP4で無ければ満足にアプリを動かせないという状況が普通に成っているんでしょう(P4に最適化!他のシステムでは劇重!とか)。

 そしてその時点では数万出せばP4、M/B、128MBメモリが揃ってしまうという状況が有るのでしょう。
今までもそうなってきましたから(^^;




おまけでQuakeIIITeamArenaベンチ:


 ついでに私が使用しているPIII-800でのQ3TAベンチを掲載します。

 Q3TAはQ3やQ3Aよりグラフィックスが進化しており、動作はより重くなっています。

 ベンチはQ3TAのコンソールからtimedemo 1[enter] demo demo0000[enter]で行います。
計測後コンソールを表示させてPgUPで少々スクロールさせるとfpsが表示されています。

 SYSTEM設定はHighQualityのオプションそのままで解像度と色数を変えています。
 計測は通常使用状態(常駐ソフト有り、チューン無し)です。


□ 800x600x16 45.4fps

□ 800x600x32 33.7fps

□ 1024x768x16 37.1fps

□ 1024x768x32 24.0fps