− ARMORED CORE 2 −


 プレーヤーはテラフォーミングにより火星に人類が移住している未来に、ARMORED COREと呼ばれる機体を操る傭兵(レイヴン)として活動する事になります。

 ゲームは基本的にミッションとアリーナで成り立っています。
ミッションでは傭兵として企業に雇われて仕事をこなし、成功すれば報奨金を受け取る事ができます。

 アリーナでは先輩レイヴン達と対戦し、勝ち上がる毎に賞金や賞品を受け取ることができます。

 ゲームの進め方はプレーヤー次第で、まずアリーナで賞金を稼いでミッションを行う事もできますし、ミッションのみクリアしてから改めてアリーナに挑戦する事も可能です。


 ところでこのゲーム、普通のロボット・アクションシューティングものと異なり、機体を組み上げるという作業がゲーム中、大きなウエイトを占めています。

 プレーヤーが使用するACは様々な部品から成り立っており、頭部、コア、腕部、脚部、ジェネレーター、ラジエーター、FCS、ブースター、インサイド、エクステンション、左右肩装備、左右腕装備、オプショナルパーツという沢山の箇所を数百点ものパーツから選択して組み上げる必要が有るのです。

 これらのパーツにはそれぞれ耐久力、重量、最大荷重、消費エネルギー他多岐に渡る詳細なパラメーターが有り、良いパーツはやはり値段もそれなりに高値になっています。

 これらのパラメーターや部品の形状、種類などのデータについては、とても一個人のサイトで書ききれる量では無い程膨大なものがありますが、それらを把握しつつミッションや対戦相手に最適な機体を組み上げるのが、このゲーム最大の醍醐味のような気がします。

 例えば技術の無いパイロットでも、最適な機体でミッションorアリーナに望めば、かなりの確率で完遂or勝利する事ができる程機体組み上げは大きなウエイトを占めています。

 もし操縦テクニックが高いプレーヤーなら、相手が重量級タンク+キャノン系装備だった場合、軽量級二脚+マシンガンの機体で相手を翻弄しつつAPを削っていくという戦術が使えますし、逆に腕に自信がないプレーヤーなら相手の隙を突くような機体、例えばミサイルメインの軽量機体が相手の場合、ミサイル迎撃装備+重装甲タンク+グレネード系大火力で楽に勝てる事が有ります。


 しかしこれらのデーターや機体操作の説明を行うはずの付属マニュアルはとても貧粗且つ役に立たない代物で、詳細なパーツ説明、戦術説明のあるオフィシャルガイドブックは必須な様な気がします(笑)。

 またミッションの各ステージには隠しパーツが多数存在するのですが、それらの殆どは到底まともにプレイしていては発見不可能に思えるものばかりで、どうもガイドブックを持たない者は損して当然みたいな感じを受けるのは私だけでしょうか。
ていうか隠しパーツを隠しすぎ!?(笑)

 もしガイドブック無しでミッションを軽々クリア、隠しパーツも簡単に見つけたゼ!見たいな人が居れば、きっとその人はニュータイプに違い有りません(爆)。


 実際のゲームプレイですが、OPはフルCGで格好いいのですが、その後の引きがかなり弱い印象が有ります。

 ストーリー性は無くは無いのですが、殆ど感情移入させようと言う工夫が有りませんし、またそれが語られていることも無く、まあ無きに等しいという感じです(笑)。

 結局無味乾燥なプレイに成るわけですが、時折来るメールが少しは刺激になるという感じでしょうか。

 プレイした感じ全体的に淡泊な感じで、データ命的な要素も多く、コンシューマゲームには珍しく硬派というか、メーカーがこだわって作ったという印象も受けました。

 と言ってもPS2でプレイしたゲームでは初めて激しい駒落ちを経験し、それ程美麗という画面でもないのになぜ!?と思う事も有りました。

 CPUパワーに余裕が有るときはFSAAを行い、処理が重くなるとFSAAを外すなどの対策も行っている感じですが、やはりソフトウエア的にまだPS2に最適化されていないのでしょうか・・・

 また今現在なぜか右肩装備が使えないとか(まさか一度クリアしたプレーヤーへのハンディキャップ?)、たまにハングアップするとか言う事も有ります。


 操作体系も、ロックオン対象を中心に自機を機動させるシステムを採用しているガンダムやZ.O.Eと比べるとかなり使いづらい印象で、せっかくのスティックも何にも生かされていないのが残念です。

 前でも書いていますが全体的にユーザーフレンドリーさに欠けている印象を受けたのは残念です。
悪く言えば独りよがりなシステムというか・・・
良く取れば前作のフアンの為に最適化されているというか。


 しかしそれ以外ではやはり機体組み上げ作業がかなり面白く、対戦相手機体の特徴を考えながら効果的なパーツの組み合わせを考えたり、慣れにくい操作系も慣れればそれなりにアクションを取れるようになる事から、このゲーム自体の評価は結構自分の中では高くなっています。

 アリーナ限定ながらリプレイが有るのは良いのですが、カメラアングルが変だったり、セーブが出来ないのは×。

 もし次回作が有るとしたら是非ともクリアした後のギャラリーモード(ムービーとBGM)は付けていただきたいものですし、ロックオン対象を中心に自機を機動させるシステムも採用していただきたいものです。

 後、やはり挫折しない為にもガイドブックは必要ですね(笑)。