FromSoft − エヴァーグレイスII − 〜1st〜 フロムソフトウエアから発売の3DアクションRPG、エヴァーグレイスIIが発売された。 オリジナリティの有る世界観と、菅原健氏の独特な雰囲気のイラストが印象的な作品だ。 CGムービーの後直ぐにゲームエンジンでストーリーが展開するが、3D品質としてはPS2ソフトの中では中の上と言った感じでそれ程綺麗な感じではない。 それより気になったのは、せっかく気に入っていた菅原健氏のイメージイラストと実際のキャラのモデリングが違うぅ〜(T-T フィルナとかソカとかの女性キャラはイラストよりまとも(笑)になっているので良いのだが、ユテラルドとかリヤナが(T-T 全然違うぞ〜(笑) まあそれはさておき、ゲームは小マップで区切られたステージの中を斜め上方(バードビューに近い)視点でプレイする事になる。 しかし視点は随時キャラクタの正面に移動でき、視点距離も変えられるのでまあまあと言った感じ。 このゲームのオリジナルポイントは、三人がパーティーを組んで移動していると言うこと、プレーヤーは三人のうち一人を常に操っていて、他の二人は勝手に付いてきて勝手に攻撃したりする。 また攻撃方法も通常方式の他に、パルミラアクション(PA)と言われる特殊技を使えるのがポイントで、しかもこれは単体で使うより連携させて使うことに意味があるのだ。 例えばユテラルドでPAを発動し、まだ敵にPA効果が残っている間にリヤナのPA、フィルナのPAとヒットさせて行く。 こうすると普通は攻撃力が高くなるとかの効果があるのだが、このゲームの場合コンボを繋げることによりアイテム強化などに使うパルミラ片を入手できるようになるのだ。 発動するPAの種類は装備に依存し、またキャラクタ能力まで装備(アクセサリや服)で上下するというのがこのゲームの特徴だ。 普通RPGでは経験値が貯まるとキャラクタ能力が上がるのだが、このゲーム では装備の能力が上がるというシステムになっている。 まだホンの触りしかプレイしていないが、移動がまだ慣れて無いため少々引 っかかったり気味だったり、屋内では視点が固定されるので見通しが悪いとか セーブ時間がやや長いなど気になる所もすでに有るが、独特なシステムを沢山 取り入れ、気合いの感じる世界観を閉じこめたこのゲームをプレイする事をこれ から楽しみにしている。 〜2nd〜 大体ゲーム中盤を過ぎた所までプレイしたと思うが(雑誌情報から)これまでの段階で感じたことを書きたいと思う。 自分はコンシューマのRPGはあまりプレイ経験が無く、しかも3Dものというと洋ゲーFPS的RPGが主体だったのだが、このゲームは2D時代のRPGとはまったく異なるものであると言えるだろう。 RPGといって思い浮かぶのは、街や村に入って住民達から情報を貰い、装備を調えたりして次のクエストに向かったり、次から次へとモンスターを倒して経験値を上げるのがRPGだと思っていたが、前項でもあげているとおり、このゲームには村人達との会話とか主人公の経験値アップという要素は無い。 ストーリーの区切り毎に3〜4つ程度のステージが有り、ステージをクリアしてストーリーが進行するとキャンプイベントに入り、キャラクター同士が話をする感じで今までのストーリーが整理されたり、新たなクエストが生まれたりする。 主人公達のパワーアップも敵を倒すことによって経験値を得る方法ではなく、宝箱やショップで購入して得た装備(兜、鎧、具足、アクセサリー、武器)を新たに身につけることにより行われる。 またこれらの装備はパルミラ片と呼ばれる物質により各要素(攻撃力、耐属性)を強化する事ができる(店長に強化してもらう)。 パルミラ片は宝箱で入手できるし、またパルミラアクションを連鎖(コンボ)攻撃させる事により発生させる事ができる。 連鎖自体は単体攻撃と効果は変わらないと思うが、このパルミラ片を出すためだけに連鎖を行っているようなものだろう(笑)。 このゲームの特徴となる装備も多種多様で、リアル系の鎧などからネコミミ、熊の被りものなどの受け狙い系まで揃っている。 それぞれ各属性の耐性も有り、熊だと樹属性に強かったり(森の住人だから)、パラソルだと凍属性だったり(雨は冷たいから)する。 頭に水色のリボンを付けて露出度の高いコスチュームを付けたユテラルドなんか見たくもないのだが(笑)、こういう装備をするワケは店長からセンス評価をしてもらうタメなのだ。 店長にコーディネートを見せると、「うーん、いまいちネー」とか「なかなかイケてるヨ」などと評価してもらえ、良い評価を貰えると店頭の商品を割り引きしてもらえるのだ(最大25%引き)。 またショップではセーブやパルミラアクションの練習、アリーナ出場、装備強化なども行える。 実際のゲームプレイは、各ステージを入り口から出口まで行けば良いのだが、これも神殿や洞窟などの閉鎖空間から草原や山道、廃墟などの屋外まであり、それぞれに頭を使わなければ先に進めない仕掛けなどが有ったりする。 特に中盤以降は謎かけみたいな仕掛けが多かったりするが、それほど意地悪なものは無いと思う。 序盤以降は敵も強く、一撃でこちらのパーティーが全滅したりするような事も有るし、通常攻撃が効かないという事も起こってくる。 流石にこうなってくると攻略情報が欲しくなるが、このゲームの良いところは、あまり要素を複雑にせずに比較的速く攻略方法を見つけだせることに有ると思う。 3Dであまり内容を複雑に作るとプレーヤーの負担が大きくなるので、これは良いことだろう。 敵も完全にステージから殲滅する事はできなく、倒しても倒しても出現するのだが、敵も出現して即襲ってくるわけではないので、足の速いフィルナなどを使えば敵と交戦する事無くステージをクリアできたりもするのは良い。 2DRPGなどではマップ上を歩いていると強制的にエンカウントしてしまい、それがストレスになることが有るが、このゲームではお金やパルミラ片が欲しいときには、出現ポイントに待機し出る側からどんどん倒していき、体力が乏しい時には敵を避けて出口に向かうことができる。 さらにこのゲームは音楽の良さも特徴だろう。 何とも言えないエキゾチックな雰囲気の音楽が、このゲームの雰囲気を良くするのに一役買っている。 BGMがプレイしているときに耳につくことも無いし、この当たりは良いバランスだと思う。 グラフィックも前項では中の上と言ったが、綿帽子の草原などの美しく幻想的な景色はとても良かった。 ストーリーもシャドウハーツで感じたグロさや暗さが無く、比較的淡々とした感じで自分的には好みの感じ。 FFXがなかなか濃いそうな感じなので、EG2の様な感じのRPGも必要だろう。 このゲーム、全体的によさげな感じのRPGである。 p.s.文書ではどう書いてもこのゲームの雰囲気は伝わらないので、FromやGameSpotなどのサイトからデモムービーを落として見る事をお勧めする。 〜3rd〜 最終局面で残念な感想を書く結果になってしまった。 このゲームついにラスト直前まで来たのだが、ディムホルツ+ブラサード戦とソカ+カーチミル戦があまりにも難易度高いというか、やっていてあまりにもストレスたまるのでクリアせずに売ること決定(苦笑)。 要因は幾つか有り、まず直前セーブポイントがディムホルツ+ブラサード戦の前にしかなく、しかも難易度が最高クラス(何度もやれば時間掛かるけど勝てるようにはなる)であること。 これをやっとくぐり抜けたとしても次の姉妹戦で撃沈されてしまう(回復アイテム不足が原因)。 まぐれでも水晶を一回で破壊できていればクリアだったのだが。残念。 ここで水晶を破壊しきらないと、また姉妹が復活し同じ事の繰り返しになってしまう。 しかし自分側はアイテムも無く何れ事切れる事に。 もっとも要領的に恐らくあと一、二回やればクリアできる感じだが、毎回合計一分近くという長いロード時間で待たされ、操作性や視点も悪いため(勝手に回ったり見えなくなったり)、ストレス貯まりまくりのプレイを強いられる。 体力回復アイテムも最大9個までしか持てないので持久戦も難しいのだ。 もっとも自分の場合、ショップでは買えない貴重な生き返りアイテムを誤操作(購入画面と勘違い)で売り払ってしまったのが痛かったな〜(なさけねー)。 これが豊富にあれば一回で切り抜けられると思う。 これからプレイされる方は生き返りアイテムを全て最終戦のために取っておくことをお勧めします〜 使わずにストックしていれば9個フルに貯まるかと。 最近クロノア2といいAC2AAといい最後の最後が難し過ぎて手放すソフトが有るのは残念。 本当は根詰めてでもクリアすれば良いのだろうが、ゲームで過度のストレスを受けハゲた&白髪が増えたと言うのはシャレにならないので自分は遠慮しておきます。 |