− G−SAVIOUR −



 PS2登場初期に発売されたロボットアクションゲーム。

 G-SAVIOUR(以下GS)は一応ガンダムシリーズなのだが、ガンダムファンからすれば関係のない話である(笑)。

 一応サンライズが絡んでは居るが、キャラクターやストーリーなど海外色が強く、TVで本編も見たが自分は今一好きになれない作品だった(外人の俳優さんがダメダメ)。

 で、このゲームには本編のダイジェストが三本も収録されているので(しかもDVD画質)、TVを見逃した!という人は見てみるのも良いと思う。
と言っても三本とも同じ内容なのだが・・・


 まずゲームをスタートさせて思ったのは音楽がサンライズ英雄譚Rと同じだと言うこと。
恐らく制作が同じ所なのだろう。

 関連して配属されている空母(強襲艦)のデザインも、英雄譚Rのクラウドシップ(笑)。

 本当はGSの方が最初なので英雄譚Rが似ていると思うべきなのだろうが、何分英雄譚Rを先にプレイしていたもので違和感倍増という感じである(^^;


 実際のプレイだが、まず操作感が今までプレイしたアクションゲームのどれとも似てないのでとまどった。

 十字キーは全く使わないし、ホバー使用時と通常歩行時では横移動の方法が異なるのが困る。

 また無くては個人的に困る(笑)ロックオン対象を中心にした機動も無いし、上昇(ジャンプ)という空間移動の概念もない。さらに致命的な事に平行移動がまともに出来ない!

 平行移動するにはデフォルトではスティックを横に倒しながらL2を押すのだが、微妙なタイミングでただのターンになってしまう事が多く、しかも成功してもややターン方向にずれながらの移動になるので、完全な平行移動をする事は不可能なのである。

 結局慣れるまではホバーを使用して敵弾回避をするしか無い。

 さらにレーダー範囲の狭さとロックオン距離の短さ。
敵機はかなり前からこちらを捉えているというのに、自機はかなり近づかないとレーダーに相手を表示しないし、当然ロックオンすらしない。
高度差が有る場合、目標に手動で標準を合わせるのはかなり難しく(出来ることはできるがアバウト)、結局接近被弾覚悟で近づくしかない。

 またどのステージも直線的なレイアウトでただ全長が長く、敵の配置も単調な上に、いつも最後にはボスが控えているというのも頂けない。

 ステージ数が8つと少ないのもボリューム不足である。

 またダイナミックな視点移動(VAS)も売りなのだが、プレイ中自機ばかり眺めている訳にはいかないので、自己満足を満たす以外役にはたたない。

 プレイ中の視点も、何れも自機がじゃまであまり良いものはない。


 キャラクターも今一で、特にキャップのベンが頂けない・・・
かなり“アウッチ”な感じである。

 なんかアメリカのB級TVドラマ風シナリオも・・・

 悪い点ばかり上げてしまったが、良い点は英雄譚Rを彷彿とさせるBGM。これは気に入った。

 後はグラフィックスもぎりぎり及第点。
全体的に難易度が低いことか。

 シールドが何度も使えるのも良いと思う。

 うーん・・・しかしあまり良い点が多くないな。ていうか悪い点が多いのが事実か(笑)。

 アクションゲームとしてまともじゃないのはやはりダメだ。
特にガンダムを名乗っておきながらサーベル戦に意味がないのが痛い。

 最後のボス戦も難易度めちゃくちゃ。
はっきり言って絶句します。滅茶苦茶です。
これ作った人の腕を疑います。

 実は買う前から評判は知っていたのだが、やはりガンダムゲーはプレイせねばという事で買ったのでありました(爆)。

 やはり自分でプレイしてこそクソゲーの評価も下せますからね(笑)。