SCE
  − PHASE PARADOX 体験版 −


 このゲームはSCEから発売予定のSFリアルタイム3Dアドベンチャーゲーム。
これは体験版をプレイしてのレビューなので、当然製品版では改良されているポイントも有るかもしれない事を予めご了承ください。

 さてストーリーは惑星220の突然の爆発に巻き込まれてしまった宇宙空母ギャラントが航行不能に陥り、生き残った船員達にも謎の現象(生物?)が襲いかかってく るという、ありがちとも言えるSFストーリー。

 体験版では3つのフェーズ(3人の主人公)をプレイする事ができる。

 軽く主人公の説明をすると、ジュード・サトクリフ中尉。彼はDaCT隊員として艦内トラブルに対処する部署で働いていた。
レネイ・ハーン大尉。彼女はワイバーン隊のヘッドであり戦闘のプロフェッショナル。
アイラ・ホイブローデン。彼女はバイオラボで助手を勤めている。

 ゲーム進行はザッピングとも言える手法になっており、それぞれ異なる時間軸で異なる主人公の観点でストーリーを進める事になるが、体験版ではホンの少ししかプレイできない。

 ゲームタイプは背景固定で人物だけ3Dでプレーヤーが動かすというバイオハザードに代表されるスタイルを踏襲している。
背景デザインは流石に綺麗だが、3Dキャラの方はPS2ソフトの中では中位のクォリティだと思う。
声優は外人が行っているようで字幕が流れるが、キャラのクチパクと今一親和感が無く、Shadow of Memoriesで見られたようなスムーズさは見られなかった。

 ゲーム自体はアドベンチャーなので、キャラクターをパッドで動かしイベントを起こす。後は勝手に進む話を見て、時折現れる選択肢(○、×、時間制限有りでTIMEOVER)を選ぶという感じになる。
この点、やるドラっぽいと言えばそうともとれるかもしれない。

 私個人としてはこういうSFサスペンスものはとても大好きなジャンルなのだが、体験版をプレイする限りではどうも購入意欲が沸かないというか・・・

 原因としてはストーリー展開のテンポが悪いという点と(有る意味テンポはプレーヤーに任されているから・・・ね)、プレーヤーが出来ることが移動と少しのイベント起動だけという点、選択肢が結局総当たり制というか、選んでゲームオーバーじゃ無い方が正解というアタリorハズレだけのイベントで、プレーヤーの意志とは関係ないので感情移入ができないという点。
体験版ではセーブも出来ないしイベントも飛ばせないので、間違った選択をするとかなり大変な事になるのだが、それが製品版で変わってなければ最悪かもしれない。こまめにセーブできないのは致命傷になる。

 とは言っても現状ではアドベンチャーゲームというと、昔ながらの2Dアニメ+コマンド選択方式かバイオなどの3D移動系しか無いわけで、まあ仕方がないと言えばそうなのだが、今一世間での評価の低かった“あの”SCE作EXTERMINATIONの直後のリリースという事もあり、なんか地雷っぽいというのがこの体験版をプレイした正直な感想ではあるのだが(笑)。

 体験版をプレイして、この世界観にどうしても惹かれる!という人は文句無しに買って良いとは思うが、地雷はイヤダナ・・・と思う人は製品版が出て評価が広まってから購入するのも良いかもしれない。
個人的には様子見である。




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