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Creative FPS2000D/J レビュー

Live!FPS2000AWE64GoldLiveWare2.0


 まずは製品概要を (以下Creativeサイトより抜粋)。


Creative Cambridge SoundWorks
  FourPointSurroundTM FPS2000 Digital

型番: FPS2000D/J
価格:¥26,800


パッケージ内容

付属品
●アンプ内蔵サブウーハー
●サテライト・スピーカー×4
●サテライト・スピーカー用スタンド×4
●デジタルDINケーブル
●リア・スピーカー用三脚式フロア・スタンド×2 (50cm )
●リモート・ボリューム・コントローラー
●壁面取り付け用具一式
●専用ACアダプター
●取り扱い説明書

技術仕様

サテライト・スピーカー
●実効出力:7ワットRMS @ 10% THD/ch
●外形寸法:8.9cm×8.9cm×8.9cm
(6.4cmロングスロー・ドライバー採用)

サブウーファー
●実効出力:25ワットRMS @ 10% THD
●外形寸法:35.8cm×20.3cm×16.5cm(13.3cmウーハー採用)

  製品仕様

●周波数特性:50 Hz - 20 kHz
●パッケージ重量:9kg







 この製品を使用してみた感想ですが、とにかく素晴らしいの一言に尽きます。

今まで聞いてきた様々なPC用スピーカーの中で最高のスピーカーだと言うことができるでしょう。

 このFPS2000は、Sound Blaster Live!に標準添付されている、デジタルI/OカードのデジタルDINコネクターと接続する事で、通常のスピーカーの様なアナログ接続では考えられない程のノイズ0状態、そして劣化の無いクリアなサウンドを楽しむことができます(当然通常接続も可能)。

 この様な高音質なサウンド環境はUSB接続スピーカ等でしかなしえなかったものですが、FPS2000もサウンドカード/スピーカー間をデジタルにする事で、この様な素晴らしいサウンドを手に入れる事が出来たのです。

 また、Creative Multi-Speaker Surround (CMSS)をMovieモードに設定すると、本来サラウンドに対応していない通常のVIDEO-CD等のムービーソースでも、画面で話している人物の音声はフロントスピーカーから、周囲の雑音等の環境音はフロント/リアスピーカーからといった具合に、自分を包み込むようにサウンドを再生させる、サラウンド状態を造り出す事ができます。

 これらは正に、Live!とFPS2000の組み合わせでしか実現できない技と言えるでしょう。

 他にもLive!をインストールすると入れ替わる起動音(雷鳴)が、実は3Dサウンドだった事に驚いたり、CDやMP3、MOD等のWave音も非常に立体的に再生されたりと、4スピーカーの恩恵を至る所で感じる事ができました。


 次にゲームでの使用感ですが、
こちらでも書いている通り、Live!のEAX3Dサウンド機能が4スピーカー使用時を念頭に置いて造られていることがはっきりと解りました。

 例えば、非常に効果的に3Dサウンドを使用している事により有名なHalf-Lifeで4スピーカーの威力を試してみたのですが、ヘッドフォンを使用していた時とは異なり、FPS2000を使用した今回は3Dサウンド効果がはっきりと解りました。

 序盤の研究所内で自動ドアを通過した時、後ろでドアが閉まった音がする訳ですが、この時に本当に自分の背後からズンッという重い金属音が聞こえてきた時には、正直本当に驚きました。

 この後方から聞こえるサウンドのリアルさは、MX300でヘッドフォンを使用してプレイした時をも軽く上回るほどです。

 

 その他の特徴ですが、ボリュームコントローラーはリモコン感覚のものが付属しており、手元でスイッチのON/OFF、フロント/リアのバランスコントロールも可能で、ディスプレイやデスクに両面テープで固定することもできます。

 リアのサテライトスピーカには設置用の三脚が付属していますが、実際の所置く場所の制限はそれ程無いように思われます。
私は適当に後ろの方に転がしていました(^^;

 こんな感じで、大げさに感じていた4スピーカー&サブウーハーシステムも、以外と簡単にセッティング&使用する事ができ、驚きました。

 ただ、各スピーカー間の接続が今時のジャック/プラグによるものではなく、線を捩って挟むタイプの昔からのオーディオに良く見られるタイプだったのは、やはりスピーカーメーカー・ケンブリッジとしてのこだわりだったのでしょうか(^^;

 スピーカー自体に関しては、小型ながら高出力でも歪みのない音を出す4つのサテライトスピーカと、風圧をびしばし感じる大出力のサブウーハーのお陰で、高音から低音まで、爆発の轟音から虫の歩くような小さな音まで、バランス良く再生させる事が可能になっています。

 今までのPC用スピーカーだとどれか一つは欠けていて不満を感じたものですが、このFPS2000でそのような不満を感じることは一度も有りませんでした。

 FPS2000は、全てがシックなブラックで統一されていますし、スピーカーコードも十分な長さが備わっています。
ですからこのハイパワーなFPS2000はPC用に限らず、リビングでのAV再生まで十分に対応させる事が可能でしょう。



 さて、今まで沢山のPC用スピーカーを聞いてきましたが、これは凄い!とインパクトを感じたのはBOSEのマルチメディアスピーカーくらいしか有りませんでした。

 しかしFPS2000はそれすらも越えるインパクトで、逆にPC用だけには勿体ないと思わせるほどのクオリティーを感じさせるものでした。

 FPS2000は再生するサウンドソースを選ばない、間違いなくお勧めできるスピーカーだと言えるでしょう。
Live!ユーザーには特にそう言う事ができます。






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