
Last UPDATE 990511
Creative LiveWare2.0レビュー
99年4月に新しいLive!ファミリーが登場するとともに、旧Live!ユーザーにも新機能を付加するために今後LiveWare2.0の配布が開始される予定です(無償DL版&有償版)。
LiveWare2.0の配布等に関しての情報は、5月中にCreativeより、アナウンスが有る予定です。
Live!ユーザーはこまめにCreativeをチェックしておきましょう。
今回はこのLiveWare2.0について簡単に説明したいと思います。
なお、このレビューで使用したLiveWare2.0はGamerEditionのものです。
■LiveWare2.0の概要
Environmental Audioゲームリアリズム
・エンハンスド 3D オーディオエンジン
ヘッドフォン、ステレオスピーカー、そしてもっとも効果的に定位感が得られる4スピーカモードでの3Dオーディオのサポート。
・3Dオーディオ エレベージョン
Z軸(上下方向)におけるサウンドの定位。
・3Dオーディオ ハードウエアアクセラレーション
32もの3Dオーディオチャンネルをハードウエアでアクセラレート。
・オクルージョン/オブストラクション エフェクト(EAX2.0)
遮蔽物を通り抜ける直接音や、周囲のオブジェクトによって跳ね返される間接音を忠実に再現。
・EAX2.0
EAX1.0のすべてのファンクションをサポート。
直接音、間接音のマネージメントも兼ねたオクルージョン&オブストラクションをサポート。
リバーブレーションモデルの設定をさらに細分化。
ルームサイズに対する残響パラメーター設定と初期反射音&残響音の設定が可能。
ソースとリスナーの移動に応じた初期反射音&残響音のマネージメントコントロール。
音の拡散と、空気密度の違いによる伝達度、それぞれに関するパラメーターの設定が可能。
レガシーゲーム エンハンスメント/オプティマム
・エンバイロメント プリセット
既存ゲームにEnvironmental Audioを適用するために、80ものプリセットが付属。
・プリセット ポータビリティ
プリセットをファイルにエクスポート、またはファイルからプリセットをインポートする事が可能。
ミュージック ソリューション
・ハイクオリティ SoundFontサンプル
2MB、4MB、8MBのSoundFontGMバンクをバンドル。
プロ用サンプラーサウンドのクオリティを実現。
・プログラマブル エフェクツ
様々なエフェクトを組み合わせて、オリジナルの数百種以上のエフェクトを生み出すことが可能。
・1024 PCIボイス
ライバルを寄せ付けない1024PCIボイスものパワフルなMIDIシンセサイザーにより、豊かなMIDIプレイバックを提供。
デジタルサウンド ソリューション
・SPDIFデジタルインターフェイス(DigitalEntertainmentのみ)
デジタルによる入出力をフルサポート。
・Creative Recorder
インテグレーテッド レコーダー
オーディオソースの録音レベルの設定と、統合されたレコーディングソフトウエアを提供。
エンタテインメント ソリューション
・SoundFontローディング
MIDI再生時の自動的なSoundFontのロードをサポート。
これによりボーカルとMIDIの融合が可能になった。
コネクティビティ&ユーセィジ
・Live!Surround
Live!とホームシアターシステムとの接続性。
手持ちのサラウンドシステムでEnvironmental Audio等を実現。
・スーパーエンバイロメント プリセット
Environmental Audioエフェクトやオーディオポジショニングの操作性が向上。
ジェネラルフューチャー&ファンクション
・フロント/リアスピーカー ボリュームコントロール
4スピーカーモード時における前後の音量バランスのコントロールが可能。
・Creative Surround Mixer
スピーカーやボリュームのコントロールをひとまとめにした、オールインワンミキサー。
Environmental Audioのための総合的なコントローラを提供。

このミキサーは、LiveWare1.0では個別に行っていたエンバイロメント(エフェクト)の設定やスピーカー設定(各オーディオソースの設定含む)、CMSS(疑似サラウンド)設定、ボリューム、音質の設定を一挙に行える、非常に便利なユーティリティです。
LiveWare1.0から備わっていたラウンチャーも、2.0でより多機能、高性能に進化。
Environmental Audioの細かい設定を個別に行わなくても、ラウンチャーのみで殆どの設定を行えるようになりました。
-- 2nd Review --
GamerEdition等に付属しているアプリケーションCDの中には、SB Live! ExperienceというLive!の機能を体験させてくれるソフトが入っています。
その中で個人的に気に入った機能を、SB Live! Experienceの画面と共に紹介します。
この画面では、新Live!で強化されたポジショニング機能を試す事ができます。
ただ単に音源との距離を変化させるだけなら今までもできていましたが、LW2.0では音源とリスナーの間に存在する障害物との関係も再現でき、音源を障害物の奥から障害物の手前などに移動させると、リアルに反響音が変化します。
この画面では音源とリスナーとの間に、厚紙、木、レンガの隔壁を設けた場合のシミュレートを行えます。
想像通り、厚紙の場合には壁を隔てた所に有る音源の音もけっこう聞こえますし、壁の中に音源が入ってきても、反響音はそれほど派手では有りません。
木やレンガの場合は、壁を隔てた所に有る音源の音は殆ど聞こえなくなります。
壁の中に音源が入ってきた場合には、木とレンガで反響音が違うことを体験できます。
この画面では、Live!周囲の壁面の素材や、空間の大きさをリアルにモデリングしている様子を体験する事ができます。
ボーカルやオーケストラ、犬の吠え声、足音など、狭い玄関の様な所から石造りの大聖堂の様な空間まで、どれに設定しても非常にリアルな臨場感で驚くばかりです。
上記に上げたような効果は当然ゲーム中でも利用されていますし、それ以外のDTMやムービー鑑賞等サウンドカードを使うシチュエーションでも、自分で設定して使用する事ができます。